SKY-HI 香港ライブ備忘録3 ー冒険の続きはそこでしよう
音楽に、ダンスに、エンタメに、国境なんてない。
そう実感した最高の一夜。
2017年10月22日。
SKY-HIによるライブハウスツアー”ROUND A GROUND 2017”の香港公演。
前回のその2に続き…
vvvvvv6tones.hatenablog.com
忘備録その3、ライブが終わったあとの話というか、余韻。
実はだいたいのことはライブ終わって一週間後くらいで書いていたんだけど、なかなかまとまらず…
*超個人的な語りです。
*****************
終演後、ため息とともに横にいた友人のSちゃんが呟いた。
”That was… intense…”
Intense…『濃い』と訳せばいいだろうか。
とことんラップして、とことん歌って踊って…
濃密で、充実したパフォーマンスに、
彼女は圧倒されたようだった。
ミーグリに並んでいる間、具体的に感想を聞いてみた。彼女は心からライブを楽しんでくれたようで、ファンとしても誇らしかった。特に「舞台上の存在感とバイブスの高さ」、MCやセンテンス、そしてLUCE前のMCで見せた「ユーモラスでフレンドリーなキャラクター」、そして「観客とのコミュニケーション」が良かったという。
特にセンテンスは、おふざけモードというか、遊び心満載の場面。そしてそれが、当然のごとくエンターテイメントとして成立している。SKY-HIとBFQの関係性だったり、オフモードに近い人間性が見られたことで、よりアーティストとしても興味が湧いてきたみたい。
最初から最後まで完全無欠のアーティスト面だけを見せるんじゃない。
ユーモラスなところも、パーソナルなところもさらけ出していたのが良かったんだね。
「Although I didn’t know that many songs, and didn’t him that much as an audience, I felt like a part of it and was so engaged to his performance.」(=彼の曲だったり、人となりをあまり知らなかったけど、客の一人として受け入れられた感覚があったし、パフォーマンスにとても魅了された。)
特にこの感想が、すごく嬉しかった。彼女はいつも洋楽かK-POPを聞いていて、私の熱心なファン活動がなければおそらくこのライブに参戦することもなかったような子だ。それでも、良さって伝わるものだなぁと、誇らしくなった。
さて、ミート&グリートですよ。
ぶっちゃけ、いろいろなことを考えた時間だった。
とりあえず、それについては幾つかツイートしたので、
そのつぶやきをまとめることとします。
#RAGツアー やっぱ思い返すと、自分的ハイライトはどう考えてもライブ本編だった。それが、いいんだと思う。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
#RAGツアー
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
ミーグリは、SKY-HIに音楽を「手渡してもらった」ことをさらに実感するためのボーナスステージのように感じられた。とにかく、明らかにお疲れの中、それでも100人を超える参加者に、笑顔を絶やさず向き合ってくれたSKY-HIの懐の深さに感謝。
ミーグリ待機中、私の何人か前で一旦ストップが入ったことがあった。SKY-HIは、キムラさんと何かをしゃべりながら、ちょっと苦しそうな顔で体中ストレッチをしていた。そりゃ、あの全身全霊のライブの直後。疲れるのは当然。それでも、1分も待たずにミーグリは再開。「…プロだ」と思った。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
でも、ミーグリで私が感じた、ものすごーく複雑な感情…つまり、喜びと、感謝と、隠しきれないミーハー心(おい)と、申し訳なさと、尊敬と…に、答えが出たのは、まさかのコンサバ母の順番がきた時だった。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
母:「お疲れのところありがとうございます」
S:「いや、こちらこそ」
ミーグリで「お疲れのところありがとうございます」という母に、「いや、こちらこそ」と言ったのだ。SKY-HIはどこまでも誠実で、まっすぐで、優しい人だった。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
年下の分際で何様、と思うけど、その謙虚さは本当にすごいと思った。
さて、充実感に満たされたまま、気づけば帰りのバス。
SKY-HIの曲を聴こうと思いスマホを取り出し…やめた。
まだ耳の奥に、生の歌声が残っている気がした。
背骨の芯や骨盤のあたりに、あの振動が残っている気がした。
その余韻に、かれこれ一週間くらいは浸っていただろうか。
それくらいインパクトのある、最高の一夜だった。
やっぱり、生って、楽しすぎる。
当たり前のようだけど、本当にそう思った。
音楽は耳で聴くだけじゃない。全身で聴くんだ。
だってSKY-HIは全身で歌っていたんだもの。
海外から日本のアーティストを応援していると、この「生」の機会がどうしても限られてくる。
今回のツアーは、地元にいながらその経験させてくれた。
SKY-HIは海を越えて、「音楽を手渡しに」来てくれた。
海外のファンの一人である私は、今回改めて「生」の楽しさを教わった。
本当に、感謝しかない…
…
さて。
SKY-HIのファンは世界中に散らばっているけど、
その人数は、まだ、お世辞にも多いとは言えないだろう。
今回の香港ライブでも、ライブハウスを超満員にしたわけではない。
でもだからと言って、今回の海外ツアーを、「海外ライブ成功」というネームバリューのためだけにやっている、という風に受け取る音楽好きの方が一人でもいたら…
実際にライブに参戦した者として、全力で否定したい。
いちファンとしてではあるけど、SKY-HIの実力、人柄、そして心意気は、世界レベルで戦っていけるポテンシャルがあると感じた。特に、Sちゃんの感想を聞いて、それは確信に変わった。
SKY-HIもインタビューで言っていた通り、
「やってみないとはじまらない」のだ。
満員にならないから、と海外公演を躊躇していては、何もはじまらない。
しかも、RAG海外ツアーは、すでに何人か存在している私たち海外ファンのことも、日本のたくさんのFLYERSと平等に、思ってくれていることを伝えてくれた。
日本の音楽市場はそれだけで大きく、内向きになりがちな邦楽アーティストも多いとは思う。でも、SKY-HIは国内で着実にステップアップしている上に、海の向こうを見据えている。
リスクを承知で、
それでも果敢に、
次のステージへ挑み続ける。
SKY-HIの男気溢れる覚悟は、
かっこいいし、尊敬する。
そしてその覚悟に、いちファンとして心から感謝したいのです…
…
私個人的にも、この海外ツアーに勇気をもらいました。
高校の最終学年となり、日本でも、香港でもないさらなる新天地への進学を予定しています。グローバルな環境で勉強させてもらえるチャンスをもらえたのは、すごくありがたいし恵まれたこと。このチャンスを大事に、しっかりと自分の夢を掴みたいと思っています。
でも、居心地のいい環境から離れるのは、やっぱり、不安。
しかも、新天地では日本との地理的な距離がさらに遠くなるので、
今でさえ少ない日本のライブ参戦のチャンスが、さらにググッと減る…うぅ…
そんな時に、応援しているアーティストが本格的な海外進出へと動いているのは、ものすごく心強い。どこに行っても、自分の好きな音楽はそばにいてくれる。地理的距離じゃない。心の距離の話だ。
そレニ、SKY-HIの言葉を信じれば、彼は近いうちに、また、BFQとJrさんを連れて世界中を回ってくれる。
あわよくば、私の住む街にやってくるかもしれない。
そうしたら、また、「生」の音楽を楽しめるじゃないか。
SKY-HIが羽ばたくなら、私も羽ばたける。
どこに行ったって大丈夫。
『この冒険の続きは、そこでしよう』
(ナナイロホリデー)
音楽に、ダンスに、エンタメに、国境なんてないんだから。
SKY-HI 香港ライブ備忘録2 ーそれはそれはとても輝いていた
音楽に、ダンスに、エンタメに、国境なんてない。
そう実感した最高の一夜。
2017年10月22日。
SKY-HIによるライブハウスツアー”ROUND A GROUND 2017”の香港公演。
前回のその1に続き…
vvvvvv6tones.hatenablog.com
忘備録その2、ライブ本編の記憶。
殴り書きです。長いです。
************
”What's up Hong Kong~!!!!”
待ち焦がれていたあの声が聞こえてきた。
SKY-HIの声って、金管楽器系だよね。
高らかなファンファーレみたいですっごい好き。
エネルギーとパンチが効いている感じ。
そして奥から出てきたSKY-HI。
いやぁ、ほとばしるエネルギー!!!
そして至近距離で見ると…オーラすごいっす。
もうテンションは最高潮。
やば!香港に!SKY-HIが!いる!!!
さて、一曲目…
”リインカーネーション”って天才だよね。
ショーの開幕を告げるのにこんなに良い曲ないし、フィナーレにも良い曲。
”今僕は君に会いに来たんだ”
自分が住んでいる土地に、好きなアーティストが来てくれる嬉しさ。
狭い会場で、近い距離で、音楽を手渡ししてくれる感覚。
RAGツアーのコンセプトは本当素晴らしいけど、
まさかそれを自分も経験させてもらえるとは思わなかった。
”君が 君が 僕を呼んだんだ”
WELIVE(生では見られなかったけど)の最後の曲とRAGの始まりの曲が一緒だから、
あぁ、本当に何度でも蘇って、ずっとそばにいてくれるんだなぁ、と、
あぁ、私はこの人を長い時間かけて応援していくんだろうなぁ、と、
予感というか実感というか…そういうものを感じた。
とにかく、ライブ始まったばっかなのに、
しょっぱなからめっちゃエモかった。笑
んでもって。そんなエモさから一転。
2曲目の”Purple Haze”から、3曲目”No Chill”。
パーポーヘィッ!パーポーヘイッ!
ウィガッ!ノッ!チル!エイ!
めちゃんこ楽しい。
我を忘れるとはこのこと。本能とはこのこと。
この前のロッキンとは真逆の方向性の選曲。
野外ライブの開放感も良かったけど、
ライブハウスで人の間をもみくちゃになりながら、
圧縮された爆音を聞いて飛び跳ねるのもすんごい楽しいことだな!
”クラブ?ライブハウス?けっ!パリピどもめ…”
…と僻んでいた半年前の自分にドロップキック。
楽しいオトナの階段を、SKY-HIにエスコートしてもらってる感じ。
…
…え?変な意味じゃないよっ!
ちょっくら語弊がありましたすみません。
とにかく!
SALU x SKY-HI作品 良き!
個人的にはもっと定期的に組んでほしい。
(豊洲のレポを読んでその思いは強くなる。)
さて、香港RAGに話を戻すとしよう。
SKY-HIは序盤からフルスロットル。
No Chillが始まる頃にはびっしょり汗をかいていた。
私のテンションも、フルスロットル。
もちろん、汗びっしょり。
4曲目の”Tyrant Island”から、”Walking on Water“, “As a Sugar”など、
名刺代わりの超絶高速ラップを含めた怒涛のヒップホップメドレー。
いわゆる”とことんラップする”コーナー。
そういえば、序盤でシングル曲を一切やらなかったのは意外だった。
てっきりポップ寄りの曲で華々しくライブを盛り上げるのだと思っていたから。
でもSKY-HIは、ヒップホップとポップを行き来するバランス感覚と、曲ごとのジャンルの振れ幅の大きさが魅力のアーティスト。ヒップホップはポップやロックを凌駕する勢いで切開的な人気を誇っているそうなので、SKY-HIはそれを前提に、まずはラッパーとしてのアイデンティティーを提示したのかもしれない。
そして言わずもがな、磨き上げられたラップのスキルは、
見事に会場のボルテージを
上げて、
上げて、
アゲアゲアゲ!!!(語彙力放棄)
同行した香港人のクラスメイト、Sちゃんが、高速ラップの場面で”オーマイガッ…”と言って圧倒された様子でSKY-HIを見つめていたのがめっちゃ印象的だった。
Sちゃん:”…オーマイガッ”…
私の心の声:”だよな…”(語彙力放棄)
高速ラップはSKY-HIの音楽のたった一部でしかない。
でも、あのマシンガンのような、
ジェットコースターのようなラップは、
今後も外せないものになりそうだなぁ。
世界レベルでも、結構すごい部類に入るんじゃない!?
そして中盤、”As a Sugar”のインスト部分で、ついに”Blue Flap Quartet”の四人、JUN, Money, TAK-YARD, Kensuke(敬称略)も登場。ここから、歌って踊ってラップする、エンターテイナーSKY-HIモード炸裂。
Blame It On Me、色気やばいっすね。
SKY-HI(30)だからこそできるオトナのかっこよさ。
十代ひよっこの私が憧れるかっこよさ。
めっちゃ息のあったキレキレのダンスと、
美しいフォーメーションの数々…
SKY-HI & BFQ。
この5人組、すこぶる格好良い。
音楽もそうだけど、やはりダンスは言葉の壁を軽々と越える。
海外公演に、4人の起用は必然だったんだなと思った。
そこから続けて、念願の生Stray Cats!「動く時計〜」から終わりまで。いや最高すぎるでしょ。ダンスブレイクもあるけど、音源と同じ音色でビートを打ち込んだ感じ。音の違いが新鮮だった。バンドアレンジも大好きだけど、音源のミニマルな感じもかっこいい。ミニマルがエロい
んでそこから怒涛のパーリーチューン!通称「クソラップしてクソ踊るメドレー」(ねえ言葉遣い悪いよ日高さんw)こと、Limo-COUNTDOWN-TOKYO SPOTLIGHT!楽しすぎる。まさに合法的なトビ方←
COUNTDOWNの”3、2、1ヘイ!”とか、みんなできてたし、めっちゃ盛り上がってた。Sちゃんはもちろん、うちの母もバブリーに踊りまくっていたうん十年前を思い出したのか(失礼)かなりノリノリで参加していて、娘としてはとても嬉しかったよ。
あ、武道館で「おいおまえら!…さいこぉ〜」って吐息交じりに言っててちょっとエロすぎてものすごい気分になったあそこ。アジアツアー仕様に「ハォ〜(=好)」って言ってた。可愛かった。エロくなくて逆に安心した
ってかトースポの振り付けが好きすぎてだなぁ!(支離滅裂)(もはやレポではない)
この動画見すぎて手の振り付けとか覚えちゃったんだけど、
一緒に踊ってたら多分けんすけさんと目があった…
煽るような表情してたから一生懸命ウェイウェイしました(は)
例の部分は、”ICCより高くぶっ飛びたい”。
World's highest hotel: Hong Kong's Ritz-Carlton opens its doors | Daily Mail Online
左手の高いビルがICC。
ここの部分でご当地ネタできるの面白いね。
んでここから新曲祭り。
Bitter Dream。音源よりサビのところのガナリ度合いがすごくて、めっちゃ温度高めだった。色気、アゲイン。
ここから曲順の記憶が曖昧になるんだけど、多分そのままLogicのビートジャック、0570-064-556をやったんだよな確か。
前の曲では「甘い夢に興味ない」挑戦者としてのSKY-HI。
この曲では、弱さや苛立ちや苦しみを認めてくれる人間らしいSKY-HI。
それはまるで人間の二面性を見ているようで…
強がってても、「消えてしまいたい」と思うこともあるよなぁって…
香港でも、学生の自殺は社会問題になってる。
つい最近うちの学校の系列校でも一人…
だから、これをやることはすごく意味があるなぁと思った。
唯一心残りは、観客の半分くらいにしかリリックの意味が伝わってないこと…
もちろん、言語を超えて大まかな感情表現は伝わる部分もあると思うけど、
一つ一つの言葉の、細かいニュアンスまで噛み締められる曲だから。もったいない。
それに、会場の反応を見ていると、原曲を聞いたことがある人もそんなにいなかったんじゃないかなぁ。
次は…字幕とか、検討されないかしら。
で、中盤の山場、Marbleですよ。
まぁ、ライブ全体が山場なんだけども!
これが、ものすごく、神々しかったというか。
歌は、全身で歌うものなんだなぁと思った。
だから私も全力で聞いた。
開演前までにわかに心配された”Marbleはどうノりこなせばいいのか”問題は何処へやら。全身が耳となり、目となり、聞いて、見た曲だった。
”それはそれはとても輝いていた”
この場面の残像が今もキラキラと私の脳内に残っているくらい、美しかった。
そこから、キーボードが出てきて…
この次が、LUCEとクロノグラフだったっけ?
フリースタイルセッションが先だっけ?
ちょっと記憶があやふや(Marbleの余韻が)(あわわ)
LUCEは、いつだって魂の絶唱。
むしろかなりパーソナルな歌だから、海外ではやらないかと思ってた。
それでも、SKY-HIはこの歌を背負ってやってきた。
それくらい、大事な曲なのだと改めて実感。
その前のMCで、
次の曲で自分の友人の死について歌うこと、
今は音楽を通じてたくさんの人に出会えてとっても幸せなこと、
それを、ちゃんと語ってくれたから、
きっとLUCEは香港の人たちにも届いたと思いたい。
クロノグラフでは、ズーンと重くなった心にピアノの音色が優しく染み渡る。
ここら辺の緩急がすごい。
フリースタイルセッションは、オープニングアクトのJUDEさんと。
細かくは覚えていないんだけど、キーボードで即興で打ち込んだドラム音の上から、
JUDEさんがアコギでシンプルめなマイナーコードを弾いてた(音楽初心者)。
んでJUDEパートで
「スカイハイスカイハイスカイハイスカイハ〜イ」とかムーディーに歌い出してw
(ちょうど、Shape of Youのオーアイオーアイに似たメロディーだった)
しかも途中から「一緒に歌いましょう!」みたいに言うもんだから、
観客も「スカイハイスカイハイスカイハイスカイハ〜イ」とムーディーに歌うというw
なんか面白い空間だった←
そこから、Over The Moon.
前半キーボードで、後半から立ち上がって歌う。
ミュージカル好きの母が一番気に入ったと言っていた場面。
「ララーラー」って一緒に歌えたの幸せだった。
あそこはすごい、会場じゅうが幸せな空気で満ちてた。
さぁ、後半戦。
”センテンス”のお時間です。
今回は海外向けの新バージョン。
SKY-HIの前に、「燃えよドラゴン」のイントロと共にBFQ扮するマフィアが登場、カンフーの動きを取り入れたコミカルな乱闘を繰り広げる、という構成。乱闘の効果音とか、銃撃戦からブレイクダンスにもつれ込む流れとか(笑)、WELIVEと同じ音が使われている部分もあって…「おっ!」と思った。上海公演では無かったみたいだから、台湾公演の前に大急ぎで作ったのかなぁ。
もちろん、突貫工事でもクオリティはさすがで、香港の観客は大盛り上がり。今までのセンテンスよりも”言葉”が減って、”音と動き”で笑いをとる、シンプルながら最高に可愛くて面白い場面となっていました。
んでもってジャーックザリッパー!
これも好きすぎてだなぁ!ワチャワチャ度合いが!
どうせならグラスでも持参して一緒に乾杯したかったよ。
エアーでやったけど。
あとあの遊園地みたいな音色もツボ。
SKY-HIのライブはホントにいろんな音が鳴るなぁ。
あっという間にクライマックス。
テンションをググッとあげる”Gemstone”,
コール&レスポンスが楽しい”Double Down”。
ダボダンは、SKY-HI直々のレクチャーで、みんな掛け声を瞬時にをマスター。教えるの上手いなぁ。日本からきたファンも、香港人も、誰でも彼でも、会場じゅうが一体となって、叫び、歌い、踊るのは本当に楽しかった。
DJ Jrさんが、会場の”Hey”という掛け声に合わせて一瞬トラックの音量を下げ、また瞬時に元に戻してくれたのもうれしかった。神業。私はあまりHIP HOPのライブに参加した経験がないけど、これはよくあることなのかな?しっかりSKY-HIの耳に私たちの声が届くようにしてくれた心遣いに、感動した。
そうそう、今回はフルバンドじゃないから、DJ Jr.さんの存在感を特に感じました。Jrさん、かっこいいです!いつ手をあげるのか、いつクラップするのか…音楽の”ノリ方”を、SKY-HIとJrさんに教えてもらった気がする。
特に海外公演では、SKY-HIのライブに初めて来た人も多かったはず。
ライブ慣れしていない一見さんを置いてけぼりにしないSKY-HIのライブ。
その中で、やっぱJrさんの力は大きいなぁって。
さて、いよいよフィナーレ。前のブログでも書いたけど、”ナナイロホリデー”では、間奏部分ギリギリを使って、英語と日本語のアツい挨拶が。
「香港と日本、どれだけ遠いか、近いか、そんなのはどうでもいい。」
「音楽を仕事にして生きている以上、君たちのことはいつも近くに感じている。」
SKY-HIの特技、対大勢でも、一対一でメッセージを届ける言葉の魔法。
端っこにいたけど、私に、ちゃんと語りかけてもらえる感覚があった。
そして。
音楽がいつだって国境を越える力を持っていることを、改めて宣言してくれた。
それは間奏の直後の歌詞”必ずまた戻ってくるから It’s alright. ”に続く。
これからも、世界をフィールドに音楽を届けてくれるのだと確信した。
最後の曲、”スマイルドロップ”では、例のサプライズを敢行。
会場じゅうが一斉に掲げたのは、SKY-HIのファン”FLYERS”のテーマカラー(赤、紺、白のトリコロール)をあしらったA4のメッセージカード。そして「RAG26 SKY-HI 1022, HONG KONG, 来てくれてありがとう」の文字。
SKY-HIもJrさんもBFQのみなさんも驚いた様子。
SKY-HIも笑顔で”Wow~ Thank you~”と言っていた、と思う。(記憶よ)
何人かの目元がうるうると光っていたように見えたのは、気のせいだったかな…
とにかく、会場じゅうが一つになり、言葉にしがたい充実感と多幸感に満たされたひとときだった。
あっという間に2時間強。最初から最後までアツいライブだった。
************
ほぼ内容0の、とりとめのない文章になってしまった。
この7800字は2文字でまとめることができます。
すなわち、
最高
以上です。
終演後にSちゃんに聞いた感想が嬉しかったので、
忘備録その3ではそのことをサクッとご報告しようかなぁと思います。
(いつになることやら)汗
SKY-HI 香港ライブ備忘録1ー今僕は君に会いに来たんだ
音楽に、ダンスに、エンタメに、国境なんてない。
そう実感した最高の一夜だった。
2017年10月22日。
SKY-HIによるライブハウスツアー
”ROUND A GROUND 2017”
香港公演に馳せ参じた。
出発🙌 pic.twitter.com/6HF7Edqper
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
さすがは太陽神、素晴らしく晴れ渡った青空。
ってなわけで、もう一ヶ月も前になっちゃいましたが…
確実に今年一番の思い出となった香港ライブ参戦の様子を、開演前からプレイバック。
会場はKITEC (九龍灣國際展貿中心)という
コンベンション施設に併設された、
Emaxというショッピングモール内の、
ライブハウス、Music Zone。(ややこしい)
https://www.e123.hk/ElderlyPro/details/231034/77/sc
同じ建物内にある大きめのハコ、Star Hallと並んで、日本人アーティスト御用達の会場です。
この前ここにきたのは、Hey Say Jumpのアジアツアー(Star Hall)の時だったなぁ…懐かしい。
SKY-HIライブ当日も、Star HallではLinked Horizonのライブが開催されていた。進撃の巨人は香港でも大人気なのです。
さて、開場より一時間以上も前に到着した私。
普通の、というよりかなり閑散とした(笑)、ショッピングセンターの中に突如ライブハウスへの入り口が出現。
入場口の右横にグッズ販売コーナーがある。
グッズ、と言っても、香港では2色展開(黒と白)のツアーTシャツのみの販売。弱冠寂しいけど…しょうがない。
左横には、香港ファンからのカラフルな祝花が飾ってあった。Marbleをイメージして注文したそう。愛だね。
開場までは、そこから少し奥にあるエスカレーターから二階に上がったところにある待機場所で整列。整理番号1〜100、100〜200、200〜…って感じで区切られていて、参加者が自主的に番号順に整列する感じだったと思う。
私が着いた時はまだ、ファンの数もまばらな感じ。
でも、我が親友のフロちゃんをはじめとした、
香港人のファンの子達はすでに集まっていた。
そして、彼女たちからライブ終盤のサプライズに向けた”例のモノ”をもらう。
”例のモノ”とは、今回のためにファンが印刷したA4サイズの紙。
取り急ぎ、サプライズの詳細を。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
開演前に1人1枚、A4サイズのメッセージカードが配布される(写真参照)(裏面はライブ参加にあたっての注意書き)→ライブの最後の曲で一斉にステージに向かってかかげる→SKY-HIの最後のお辞儀のあと、「せーの、きてくれて」「ありがとう〜!」 pic.twitter.com/qTvLtMeFf4
本人へのサプライズ、ってだけじゃなくて、
香港ライブに参加した記念品という役割もあるから、
出演陣と観客の両方に嬉しいプレゼントだよなぁと思った。
現地ファンの自主的な企画だったけど、スタッフさんのご好意で、終演後、同じ紙を出演陣に渡してもらうことになったそう。ファン主導のこういう企画は、香港のライブではよくあることらしいです。こちらのユルくておおらかな文化があるからこそ実現したことだなぁ…これも海外公演の醍醐味。
…
ってなわけで、
番号確認しながら整列したり、おしゃべりしたり…
時間はあっという間に過ぎていき…
”連れ”と合流したのは開演時間ギリギリのこと。
今日一緒に参戦してくれたのは、
香港人のクラスメイト、Sちゃんと、
年上だけどファンキーな友人Mさんと、
”連れてこられた感”満載のうちの母。(笑)
Sちゃんは、私がYouTubeでSKY-HIに出会った”その日”から、私がズブズブ沼にはまっていくありさまを見守ってくれている友達で。(ありがとうね。)普段はK-POPか洋楽をメインで聞いてるんだけど、日本のアニメと漫画が好きな子。J-POPも嫌いじゃないけど、あんまり聞かないらしい。
でも、初めてアドベンチャーのMVを見て衝撃を受けた私が、
“Fin’lly found Japanese Bruno Mars”
(ついに日本のブルーノマーズ見つけた!)
ってスナチャでMVを数秒くらい撮って送ったら興味を持ってくれて、
”Send me the link, NOW”
(いますぐそのリンクを送りんしゃい)
って返ってきたので、リンクを5個くらい送ったなぁ。
それ以来、私の熱心な布教活動によりSちゃんもSKY-HIの(ライトな)ファンになってくれたのです!ライブが決まった時にワンチャン誘ってみたら、間髪入れずに「行く〜!」って言ってくれたのは嬉しかったなぁ。チケットが比較的良心的な価格だったのが本当に良かった。
…
さて。
そうこうしているうちに入場のお時間です。
番号の早いブロックから、順にエスカレーターで下に降りていって、また整列。
で、
ここで、私のテンションが突如ブチ上がる。
なぜなら…
キ…キムラさんだぁっ!!!!!!
やばい!生で見るとやっぱイケメン!仏頂面だしマスクしてるし!←
「日高光啓」ってグーグル検索した時に出てきた謎の男その人だ!←
この人が!
#今日のキムラ の!
#マグネシウムキムラ の!
かの!有名な!キムラさん!
普通に”芸能人に遭遇した”レベルでテンション上がった。(アホ丸出し)
世の中にこんな存在感のあるマネージャーさんがいてたまるものか(褒めてる)
キムラさん、手元のスマホで撮影しながら、整列中のお客さん何人かにインタビューしてました。隣にもう一人、スタッフ証下げた日本人の男性がいらっしゃって…あの方は制作担当の方かなぁ…
私、ワンチャン話しかけられるかと思ってそわそわしてたんだけど、まぁ、隣のグループが選ばれたよね。チーン…。日本語話せる人を含めた香港人のグループだったな。質問、いくつかあったと思うんだけど、私の脳内がキムラフィーバーだったんで()あんまり覚えてないです(笑)最後に、SKY-HIに一言メッセージを〜みたいなのもあったと思う。あの映像は結局どうなるんだろう…
さて、入り口でTシャツを(もちろん二枚)(え)買ってから、番号順に入場します。
臨戦態勢 pic.twitter.com/IFJtFQeviz
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2017年10月22日
分かってたけど、
近い。
良番だったので、二列目の一番右側を確保できました。最終的には、一列目の方のご好意で、一列目の仲間入りをさせていただきました。ありがとうございます。ファンの方との出会いも、ライブの醍醐味…
会場には…
香港の熱烈なFLYERS数名、
AAAのファン、
日本から駆け付けたFLYERSもいれば、
興味本位で見に来た現地在住日本人とか、
J-POP/日本好きの香港人もいたと思う。
HIP HOP好きも…分からないけど、いて欲しいね!
ちなみに、ロリータファッションではないけど、
原宿にいそうな派手な格好した香港人も一組見かけたぞ…(笑)
とにかく、なかなか多様性のある客層だったと思う。
ザワザワ…
そわそわ…
ザワザワ…
開演前の
ワクワクと
若干の緊張感が混ざった
この空気感。
たまらなく心地よかった。
んでもって。
現地の歌手、JUDEさんと、バンドメンバーによるオープニングアクト。ミィディアムテンポの曲が多かったかなぁ。5、6曲くらい歌ったのかな?あんま覚えてないっすごめんなさい。素敵な歌声でした。
オープニングアクトが終わると、バンドのセットアップが撤収されて…
ついに…!DJ. Jrさんが登場!!!
”Ready, count down. 街から街へとRound a Ground”
”ナナイロホリデー”からのサンプリングとなる本ツアーのジングルが、
宴の始まりを告げる。
そして。
聞き慣れたピアノのイントロ。
アルバム”OLIVE”の一曲目。
”リインカーネーション”。
”What's up, Hong Kong~!!!!???”
(調子はどうだ香港〜っ!)
SKY-HIが、私たちに会いに、やってきた。
(つづく)
SKY-HI の中国語カンペはなぜ香港で使い物にならなかったのか
それは3回目のMCの時。
SKY-HI: ウォー?
香港ファン:ンオー!
S: ウォー フェイ?
ファン:ンオー ウイ!
S: フェイ?
ファン:ウィ!
S: あ゛ー!
訳わかんなくなったSKY-HIが猫みたいに鳴いたのはめっちゃ可愛かったが(おい)、彼の手元のカンペに書いてあるカタカナ表記の中国語の読み方が使えなかったのには理由がある。
そして香港のファンが意地でも正しい発音を教えようとしたのには理由がある。
最終的に「これ間違ってるんじゃねえの!?」と舞台裏のスタッフにおどけて文句を言ったSKY-HIに盛大な拍手が送られたのにも(笑)理由がある。
そうなんです。あれ、違うんすよ。
あの場限りだと、特に日本からはるばるいらっしゃったFLYERSさんの中には、いまいちなんのことだか分からなかった方も多かったかと思います。
香港在住6年になる私ですが、こっちに来るまでは私も知らなかったことです。
SKY-HI Round A Ground 2017、通称RAGツアー。
香港公演に参戦された方も、そうでない方も…
この機会にぜひ、知ってください。
香港の言葉と文化、社会のこと。
『中国語』じゃない?
そもそも、中国語、という言語自体の定義が曖昧です。
一般的に中国語というのは、今の中華人民共和国で標準語として使われる「普通語」(プートンファ)のこと。
これは中国の首都である北京語を基準としていて、「マンダリン」とも呼ばれています。
一方、香港で使われているのは広東語(ゴンドンファ)。
広義では中国語の方言の中の一種なのですが、表記も発音も別物です。
まず、表記に関して。
グーグル翻訳などを見てみると、中国語の表記には大まかに2種類あることがわかると思います。
英語ではSimplifiedと、Traditional。
簡体字は主に普通語の表記で使われ、画数が少なく、簡略化された字です。
繁体字は、より伝統的な表記に近いもので、香港ではこちらを使います。
そして、発音。
正直、普通語と広東語は、ちょっと似てはいますが、全く違います。
それは、標準語と大阪弁、というような、イントネーションの違いだけではありません。
地元では、中国本土からの移住者向けに「普通語で習う広東語」のレッスンがあるほど(笑)
例えば、挨拶。
いわゆる「你好(ニーハオ)」っていうのは普通語の読みで
広東語では同じ漢字でも「レイホウ」と読みます。
いわゆる「謝謝=シェシェ」は普通読みで、
広東語では「多謝=ドーチェ」。
香港RAGに参加された方は、オープニングアクトで登場したJUDE(香港の歌手)さんが、「ダイガーホウ」と言っていたのに気付いたでしょうか。これは、「大家好」=「みなさんこんにちは」という挨拶です。
一方、SKY-HIがカンペに忠実に読み上げた一回目の挨拶では「大家」(=みなさん)を「ダージャー」と普通語で読んでいました。「シェシェ」も「ハオ」も、ライブ中によく言ってたけど、あれ、全部違うんです(笑)実は。
つまり、SKY-HIのカンペに書いてあった読み方は、普通語読みとしては間違いじゃないけど、香港人が慣れ親しんだ広東語ではない、という点で間違ってたんです。
ちなみに、今回アジアライブが行われた上海、台湾、香港の言語事情をまとめると、こうなります
上海:簡体字、普通語
台湾:繁体字、普通語
香港:繁体字、広東語
台湾はちょっと例外的に、普通語の発音だけども繁体字を使うそうな。
思うに、今回のアジアツアー(上海台湾香港)、同じカンペを使ってたのかなーなんて。
ここで、一部の方は疑問に思うかもしれません…
一回目と二回目のMCも普通語読みだったのに、なぜ会場が盛り上がっていたのか。
それは、ほとんどの香港人は学校で普通語を習うから。(広東語と普通語と英語を使いこなす香港人…恐るべし。)
で、三回目でついに、ファンのお直しが入ったってわけ(笑)
香港人は、どうしてもSKY-HIに広東語で話してほしかった。
その理由は、ただ慣れ親しんだ言語だからというだけではない、アイデンティティーと文化、政治の話になってきます…
『中国人』…じゃない…?
*ここからちょっぴり「かため」のネタになります。
そもそも、香港は事実上中国の一部ではあるものの、「我々は”香港”人だ」と、中国本土の人々と自分たちを区別する考え方が根強いです。
香港が1997年までイギリス領だったことは、皆様もご存知かと思います。
返還に際し、香港は今後50年間、中国本土とは違う独自の憲法、通貨、政治によって治められることが約束されました。いわゆる「一国二制度」です。
要するに、
いちおう中国の一部ってことになるけど
運営は君たちの好きにやっていいよ
っていう取り決めです。
以来、”中華人民共和国 香港特別行政区”の人々は、中国本土では認められない民主主義や言論の自由などの元に生きてきました。
本土では使えない、ユーチューブやフェイスブック、ツイッターも使い放題。文化も、平均収入も、教育も…香港人の生きている環境は、本土とはかなり違います。
独自のアイデンティティーがあるのは自然なことなのです。
しかし最近、香港の独自性を約束したはずの中国中央政府の影響力が、日に日に増していることへの不安感が募っています。
3年前に世界を賑わせた「雨傘革命」という若者による繁華街の占拠も、影響力を増す中央政府への抗議運動という側面を持っていました。(実際はもっと複雑ですが…ディグってくだされ。)
その、「香港がどんどん中国ナイズされている感」の象徴とも言えるのが、「普通語を使う率が高まっている」現象、そして、
「いずれ広東語自体が抹消されてしまうのではないか」という不安感です。
詳しくはこちらのブログをぜひ。
englishcafe.hateblo.jp
本土からの移民や観光客が増え、
学校でも普通語の授業が増え、
ビジネスでの需要も増え…
ほとんどの香港人は、普通語、広東語、英語のトリリンガルになるように教育されていますが、これ以上普通語を使う頻度が増えれば、広東語が廃れてしまうのではないか…と懸念されています。
政治的にも、大きな出来事がありました。
今年はちょうど、中国返還20周年の年。
今年の返還記念日の式典には、中国の国家主席も参加したのですが…
そこで、香港の行政長官(トップ)が、普通語で、スピーチをしたのです。香港人をレペゼンする行政のトップが、公用語の広東語ではなく普通語を使ったことで、香港人の間に衝撃が走りました。
…
難しい話なのでざっくり要約すると、
「”香港人”であること」を大切にする人たちにとって、
広東語は大事な自分たちの言語。
中国本土の人々と自分たちを区別する大事な要素。
でも普通語も、将来成功したければ学ばざるをえない。
だから、「普通語」で話かけられると、
理解はできるけど、嬉しくないのです。
「私たち中国人じゃないし!」という、「中国ナイズ」への不安感をピンポイントでつついてくるのが、この言語問題なのです。
つまりは…
言語は、文化とアイデンティティーを表す大事なツール。
だからこそ、香港のFLYERSは意地でもSKY-HIに広東語で喋って欲しかった。
特に彼がコンシャスなアーティストであることを分かっているから、なおさらです。
海外ライブに際し、その土地の言葉でできるだけコミュニケーションをとりたい。
この、SKY-HIのエンターテイナーとしての心遣いはすごく素敵だし、嬉しいこと。
その心遣い自体は、みんな感謝していると思います。
だから、一回目と二回目のMCでは歓声が上がったんです。
ただ、上海、台湾に続く香港で、なぜ普通語のカンペをそのまま使うことになったのか。香港の公用語が前の会場と違うことに気づかなかったのか。誰も疑問に思わなかったのか… これはSKY-HI本人と言うより、むしろ主催者側の問題なのかもしれません。(小声)
あるいは、今回書いた香港の社会事情自体、日本であまり知られていないのかも…
そう思って、現地在住日本人としておこがましいかなぁとは思いつつ、解説のようなものを書かせていただきました。
日本からたくさんのFLYERS仲間が集結して、ものすごく幸せな時間だった香港RAG。
ライブ自体は最高すぎて、幸せすぎて…
でもMCがちょっとむず痒かった(笑)
最後の方は、SKY-HIも『中国語』が通じないことに気づいたようで、英語に切り替えてくれたので、良かったです。英語も香港の公用語の一つなので、こっちの方が正解かもしれません(笑)
ってかSKY-HI英語うまいなおい!(大文字)
もちろんペラペ〜ラってことでもないだろうけど、言いたいことをすらすらと言えてる感じめちゃカッコ良かった…
おまけ:MCレポ(覚えてる限り)
最後に、おまけとして今回のMCで何を言っていたか(ニュアンス)を、英語も含めて覚えている限り書いておきます。曲目などのネタバレ要素含みます。念のため。
ちなみに私はほとんど中国語ができないので…(おい)今回のブログを書くにあたり協力してくれた我が友、フローレンスに愛と感謝とリスペクトを…
では。
一回目MC
S:「ホンゴン レイホウマ〜」
簡:香港、你好吗〜
繁:香港、你好嗎〜
香港、こんにちは・元気ですか〜
(ここだけ広東語だった)
S:「ダージャー カイシンマ?」
簡:大家 开心吗?
繁:大家 開心嗎?
みなさん楽しんでますか?
S:「カイシン ジューハオ〜」
簡:开心就好〜
繁:開心就好〜
楽しいなら良かった〜
二回目MC
S:「ヒョンゴンダー パンヤオ」
簡・繁:香港的 朋友、
香港の友達のみなさん、
S:「ニー シャン ウォーマ?」
簡:你想我吗?
繁:你想我嗎?
あなたは私のことを想っていますか?
(意訳:君たちは僕のことが好きですか?)
S:「ウォー シャン ニー」
簡・繁:我想你
私はあなたのことを想っています。
(意訳:僕も君たちのことが好きだよ)
三回目MC
S:「The next one is the most difficult」
(次のやつが一番難しいんだよ)
S:「ウォ フェイ ヨン ユェン ジ ジュ ジン ワン」
簡:我会永远记住今晚
繁:我會永遠記住今晚
私は今夜のことを永遠に忘れません。
ここ、広東語読みは、ンオ ウイ ウェン ユン ゲイ ジュ ガン マン。
そもそも普通語読みの時点で伝わってるか怪しくて(笑)なんのこと言ってるかようやくわかったファンが、口々に広東語での発音を教えるという展開に。で、冒頭の「あ゛ー!」のくんだりになるわけです。
その前に、あまりにみんなが口々に言うもんだから、
SKY-HIも「えっ?えっ?」みたいになって、
“I don’t know what is the correct answer”
(どれが正解なのかわかんないよ)
って困り顔で言ってたのも可愛かった。
最終的に、広東語(らしき)発音で文章の前半まで(我會永遠)は言えたんだけど…
S: ンオ ウイ ウェン ユン
客:(そうそう大体そんな感じ!)(拍手)
S: ジ ジュ ジン ワン
客:(ガクッ)(また普通語やん笑)
S: こ〜れ間違ってんじゃねえかぁ!?
客:(そうそう!!!)(盛大な拍手)
S:全然伝んねぇぞぉ〜お〜らびっくりダァ〜
オッス、おら孫悟空!
客:(笑)
S:え、中国語じゃない?あぁー、そうなの!?
S: I can’t use this.
(=これ使えないね)
OK! I love you!
(オーケー!愛してるよ!…)
…I won’t forget about this day, tonight. Forever.
(僕は今日の、今夜のことを忘れません。永遠に。)
And sometimes, I’ll be back! I’ll be back! Promise.
(そしていつか、戻ってきます。約束だよ。)
…
あぁー、ここ超かっこよかった!
だってなんのためらいもなくOK! I love you. だよ(おい)
何がオーケーやねんけしからんごちそうさまです。
しかもプロミスしてくれたし!また香港来てね〜!
あと、どこかのタイミングで、
"I don't know which language to use... Chinese, English, Japanese..."
(どの言語使うのかわかんなくなってきた…中国語、英語、日本語…)
とも(困り顔で)(可愛い)言ってたと思うし、
LUCEの終わり頃に、
前は死にたいと思うこともあった。
でも今は君たちに会えたおかげで幸せで、
生きたいと思うようになった
的なことを英語で言ってた気がする。
あと、キーボードが出てきた時に、
「俺のキーボードいろんな音が出せるんだお!」
ってな感じで新しいプラモデルをゲットした小学生よろしく嬉々としていろんな音を演奏してくれたのが可愛かった。
そのくんだりで、
S:"And I can play something like... like... あぁー…"
(こんな音も出せるんだよ…えーっと…)
客:”あー…”
S:”あぁぁ〜”
客:”あぁぁ〜”
S:アァァァァ〜↑
ってめちゃくちゃオペラ歌手みたいなファルセット披露してたの面白すぎた。
しかもフリースタイルコーナー終わったあとにまた同じネタ繰り返してた。天丼かよ(笑)気に入ったのね。
ノリのいい香港ファンとの団体芸でした(笑)
あとは、ナナホリの間奏部分で、
「香港と日本、近いか遠いかなんてわからない。でも、音楽をやっている以上、君たちのことをいつも近くに感じているし、必ずまたあいにくる。」
みたいなことを日本語と英語で言っていた。
間奏ギリッギリまで想いを伝えようとしてくれたのが、すごい嬉しかった。
こんな感じでしょうか。
本編感想を書く前にまずこれ、という(笑)
ちょっと、本編は最高すぎて…もうちょい余韻に浸らせてくださいな。
長らくお付き合いいただきありがとうございました。
映画 5年後の私立バカレア高校 (妄想シナリオ)
一昨日は、映画版私立バカレア高校が公開されて五年目、という記念日だったそうで…
5年の間に、AKB勢はほぼ卒業した一方、ジャニーズJrの6人はまだデビューが叶っていないという…
なかなか難しいものですね。
というわけで、五年後の彼らを、また映画化するなら、という妄想シナリオを書いてみました。
当方がジャニオタなので、馬鹿田メインで、カトレア要素少なめです。
あと、ところどころピカ*チ感が漂っているのは気のせいです。
起:五年後の彼ら
里中 ユウキ(ジェシー)と神保 誠(高地優吾)は、高校卒業後二人でクラブをオープン。それぞれDJ兼MCとバーテン兼事務を担当。クラブは町一番の賑わいを誇っている。野口 聡(田中樹)と立浪 祥平先輩(高木雄也)は常連で、いつも可愛い女の子を追っかけている。
その聡はバイト先だったレストランを引き継ぐことに。お調子者なのは相変わらずだが、持ち前の人柄で客の心をつかみ、店はなかなかの繁盛ぶりをみせる。祥平先輩はなぜかそこでバイトしている。
寺川 麻耶(京本大我)は若きイケメンファッションデザイナーとして活躍。「女の子」と言われるとキレるのは相変わらずだが、女心をピンポイントでくすぐるメンズファッションのデザインに定評がある。祥平先輩はなぜか麻耶のファッションショーが行われて居るイベント会場でもバイトしている。
浅田 哲也(松村北斗)は、7人の中で唯一奨学金をとって大学へ進学したのち、大手企業に就職。
桜木 達也(森本慎太郎)だけは昔のまま、映画版で馬鹿田組の溜まり場となったあのビルを守り続けている。彼の志を引き継いだ後輩の生徒からは兄貴と慕われるようになった。
それぞれの道を進み、忙しさもあってなかなか会えない日が続く。祥平先輩を通じて、かろうじてお互いの近況を知る程度。そんな中、一人音信不通だった哲也と、留学から帰ってきた真行寺文恵(島崎遥香)が街に戻ってきたことで、止まっていた歯車は再び動き出す…
承:またまた廃校!?
哲也は、都市開発を手がけるNEXXX社に就職していた。そして、NEXXX社と真行寺財閥が手を組み、第二カトレア学院の廃校を含めた街の再開発プロジェクトを始めることとなったのだ。
このプロジェクトの記者会見が、偶然祥平先輩のバイト先であるイベント会場で行われたことから、事態は達也たちの知るところとなる。
祥平先輩に呼び出され、仲間たちは再び馬鹿田の溜まり場に集まる。なんとか阻止したいにしても、詳しい事情を知らない彼らには、打つ手が思いつかない…「それに、もう俺たち現役じゃないしな」と、尻込みをする面々。達也は、変わっていく仲間たちと自分の間に差を感じ、彼らが馬鹿田魂を忘れているのではないかと苛立つ。
一方、何も知らされずにハーバードを卒業し、真行寺財閥の跡取りとなるべく帰国した文恵も、事態を知り愕然とする。文恵は思わず家を飛び出し、街を走る。行き着いた先は、懐かしい母校だった。
5年ぶりに訪れる第二カトレア学院では、昔と変わらず、お嬢様とヤンキー学生が賑やかに青春を過ごしていた。恐る恐る敷地に入る文恵。思い出の校庭に向かうと、そこには文恵と同じくはやる思いで溜まり場から母校にやってきた達也の姿があった。
久々の再会を果たす二人。思い出話に花が咲く。
「真行寺先輩ですか!?」
「あ!桜木先輩!」…
二人とも、カトレアと馬鹿田の合併初期の功労者として、後輩の間で語り継がれる存在となっていた。現役学生たちにとっても、廃校は寝耳に水。達也と同じように、打つ手が思いつかず、やりようのない歯がゆさを感じていた。
そんな時、学校には不釣り合いなスーツを着た一団が校庭に現れる。再開発プロジェクトチームが学校の視察に訪れたのだ。その列の末端に、哲也の姿があった。
「おい哲也!」
思わず達也は声をかける。懐かしい声に驚いた表情で振り向く哲也…
達也と哲也と文恵、見つめあう三人の間に、風が吹きぬける。しかし…
「浅田どうした。」「いえ、なんでもありません」
哲也はそう答え、足早にその場を立ち去る。ショックを隠せない達也と文恵…
その頃、他の仲間たちの心も、再開発プロジェクトに揺れていた。ユウキと誠のクラブの元に、NEXXX社の一人が訪れる。プロジェクトに協力すれば、クラブ事業の拡大とプロモーションをバックアップする、という。麻耶と聡も、学校の跡地にできる巨大ショッピングセンターに店を出さないかと持ちかけられる。それぞれにとっては大きなチャンスだが、母校の廃校と引き換えに、ということに納得がいかない。
その夜、NEXXX社から退社する哲也の前に、達也が現れた。
「ちょっと、話さないか。」
二人は夜の公園で思いをぶつけ合う。
「哲也…お前、変わったな…」
「お前が変わらなすぎなんだ…」
「馬鹿田魂、もう忘れたのかよ!」
「いい加減気づけよ!俺たちは!所詮ヤンキー上がりの落ちこぼれなんだよ!変わらなきゃ、この世界でちゃんと生きていけねえんだよ!」
実は哲也は、大学時代、両親のことや、馬鹿田出身であることで周囲から厳しい目で見られていた苦い思い出があった。偏見を学力で見返し、大企業に就職した哲也は、青春の思い出と決別せざるをえなかったのだ。地域の治安を良くすれば、次の世代は自分と同じ辛さを味わわずにすむ…彼なりの正義で、プロジェクトに参加していたのだ。
運命の再会がこんな形で訪れた不条理に、お互いの感情は爆発し、殴り合いへとなだれ込む。それは、初めて達也と哲也が出会った日のように…本気で拳を交える二人は、かつて共に戦った日々を思い出す。哲也も、フタをしていた青春への思いが溢れ出す…
「俺だって!止められるもんなら止めてぇよ…」
「止められたじゃねえか!二度も!俺たちの力を合わせれば、きっと今回だって止められる。今度、またあの溜まり場に来いよ。そこでまた話そう。お前らが帰ってこれるように、俺が守り続けてんだ。」
達也のまっすぐな想いに、涙を流す哲也。何とか廃校を取り止められないか、社内で交渉をする決心をして、その日は達也と別れる。
「また会えて良かった…」
「お前、やっぱ変わってねえな。」
二人の笑顔は、あの日と一つも変わっていなかった。
転:ことの真相
そして事態は、思わぬ方向へ向かっていく。再開発プロジェクトに、きな臭い雰囲気が漂い始めたのだ。
達也がいる馬鹿田の溜まり場に、刺青を入れてサングラスをかけた怪しいスーツの男がやってくる。その横には、宇賀神の元副番長の姿もあった。
「うちの組織に入らないか?近々大きな儲け話があるんだが、お前の力が必要なんだ。」…
…その数時間後、ユウキと誠のクラブにNEXXX社の男が再びやってきた。
「俺たちはあの学校が好きなんだ。だから、いい話かもしれないけど、俺たちは乗らないよ。」
二人の決断に、男は納得のいかない様子。
「まぁ、いずれ気も変わるだろう。こっちにも手立てはあるんだ。」
その言葉に不穏な空気を感じ取ったユウキと誠は、立ち去ったその男を後ろから尾行する。すると、角を曲がった裏通りで、男がもう一人の怪しげな男と取引しているところを目撃する。このもう一人の男は、達也の元にやってきた男と同じ刺青を入れていた…
…「本当に、あの学校の廃校が必要なんでしょうか。」
同じ頃、哲也は上司に問いかけていた。
「なんだ。もう母校への思いは断ち切ったんじゃなかったのか。」
実はこの上司、採用試験で学歴のせいで落とされそうになった哲也を、鶴の一声で救った恩人でもある。彼の尽力のおかげで、哲也の高校時代のことは同僚にあまり知られていない。
「もう決まったことだ。それに、あそこはプロジェクトでも大事な部分なんだ。きみは優秀なんだから、もっとうまくやりなさい。」…
無力感に苛まれる哲也は、落ち込んだ時によく一人で来るビルの屋上にやってくる。すると、屋上の端で、先ほどの上司が刺青の男と何やら密談をしているところを見かけてしまう。彼らに気づかれないよう、哲也はそっと話を盗み聞きする。
なんとNEXXX社と裏組織は、真行寺財閥に知られないまま、裏でつながっていたのだ。表向きはショッピングモールが建設されることになっている学校の跡地だが、実はその地下では巨大な裏カジノが経営されるという。
さらに裏組織は、廃校で居場所を失う男子学生(つまり達也の後輩)の受け入れ先となることで、勢力拡大を目論んでいた。未だに現役生からの人望が厚い達也をまず支柱に収めることで、計画をスムーズに行おうとしていたのだ。
母校が、仲間が、裏組織に利用されようとしている…
真実を知った哲也は会社を飛び出し、溜まり場へと向かう…
溜まり場では、かつての仲間たちが集まっていた。
刺青の男の誘いにきな臭さを感じた達也が、勧誘を断り、再び仲間に招集をかけたのだ。
そこに哲也が到着する。そして少し遅れて、哲也に呼び出された文恵もやってきた。五年の時を越えて、再び心を一つに集結した仲間たち。今回は、頼もしい馬鹿田の後輩たちもいる。彼らは巨大な裏組織と大企業に立ち向かい、廃校を阻止し、街の平和を守ることができるのか…!?
結:プロジェクト阻止計画
まぁいろいろとすったもんだあって、なんとかなります。(テキトー)
裏組織に潜り込んで、カジノ計画の証拠を盗み出し、組織からの追っ手を振り切って、
文恵ちゃんが財閥の権限で記者会見を開いて、その証拠を公にする、みたいな流れかな。
**************************************
…と!いうわけで、妄想は以上です。単なる妄想小説ですね(汗)。でも映画化するには丁度いいウェイトかなぁと思ったり。ここに、うまい具合に達x哲x文恵の三角関係が入るといいですね。あと、沙耶ちゃんとか、他の(元)AKB勢がどう入ってくるか…
ちなみに、実際のプロジェクト阻止計画の中には、裏組織に潜り込むために、麻耶がデザインしたコスチュームで馬鹿田勢が女装・変装する、というのも入ってるといいですね。サービスカット大事です。あと、vs裏組織だと、今までと違って危険度が増しますよね…まぁ、そこは翔平さんにうまく敵の拳銃を隠してもらったりして、あくまでタイマン勝負でいって欲しいです。
あとは、達也の後輩役は誰がいいかなぁ… HiHi Jet と東京B少年じゃちょっと線が細いですし…年齢的には合ってるけど。
正直、ヤンキー映画って美化されがちだけど、あーいう高校生って、将来はどうなるんだろうな…というのをいつも思っていて。きっとうまくはいかないだろうし、堅気でいられない人も多いだろうし。そういう、ちょっと現実的な部分も、今のSixTONESだったら表現できるかもなぁって。
ってか何よりも、SixTONESに演技の仕事を!!!
『カタルシス』(SKY-HI)を帰りの飛行機で一気に聴いたついでに感想文まで書いてしまった。
しまった!!!
初ジャニーズの現場だったSixTONES単独ライブの感想も
初フェス&初SKY-HI現場だったロッキンの感想も
まだ全然書けていないのに!!!
(後記:投稿順は違うけど、こっちの下書きの方が先にできた)
パソコンに連なる9000字の文字群。
(後記:下書きに手を加えたら結局一万三千字で超えてるしw)
これはなんだ…
何が起きたんだ…
まず、東京滞在の最終日。成田に行く前に渋谷タワレコ*1でSKY-HIアルバムを大人買いしてしまったのが運の尽き(笑)
んで空港に向かいーの。
何はともあれ買いたてホヤホヤを早く聞きたかったから、CD読み込み機能がついてる古いMacBookと高音質のヘッドホンを機内に持参した上で(用意周到)(確信犯)
歌詞カード片手に、飛行機のノイズは完全にシャットアウトして、万全の体制で聴いたわけですよ。
んで数時間後。
そもそもMacBookはCDプレーヤー以外の用途で使うつもりなかったんだけど…
気づいたらメモ欄にこれをタイプし終わってた。
んでもう「当機はただいま着陸態勢に入りました」ってアナウンスが(笑)
おかげさまで機内上映とか一切見ずに香港までの快適な空の旅を過ごせたよ!
(久々に格安航空じゃなかったから、行きは座席にスクリーンあるのが嬉しかったのに。復路は座席スクリーンの存在感が0だった。)
確かに名盤だった。
.........。
「君が生きているその意味も価値も、この音楽で証明しよう」
このメッセージと共に2016年の1月に世に放たれたのが、
SKY-HI 2nd album 「カタルシス」。
TOKYOを舞台に、
主人公「僕」(=SKY-HI自身が投影されている)の目線から描かれる様々な場面。
ちゃんと、アルバムの初めから終わりまで、起承転結が、物語が見えた。
そしてその物語は様々なテーマを描いている。
死、夢、正しさ、フィクション、都会、別れ、過去...
探すこと、話すこと、聞くこと、見ること...
アルバム中に散りばめられた伏線が、
徐々に点在するテーマを、点と点を、つないでいく。
複雑に絡み合った線を最後に俯瞰で眺めてみると、
生きる意味とは?
という問いへの答えが見えてくるような...
そんなアルバム。
これが答えだ!
と押し付けるのではなく、
聴きている間に浮かんでくる様々なイメージや感情や、
聴き終わった後に心の中にブワァッと溢れるカタルシスや、
単純に音楽を楽しむという感覚から、
リスナーのひとりひとりが、それぞれの答えを見つけられるような...
そんな素晴らしいアルバムだと思った。
で、です。
まずは、曲単位の感想や細かい伏線で気づいた点をざっくりと書きます。そのあとに、複数の曲にまたがって出てくるキーフレーズを、それぞれまとめてみようかと思います。
SKY-HIさんも、「自分の作品に伏線を仕込むのが楽しい」と言っていたらしい。なんだったらリスナーとして、いくつか気づいたとこがあったんで、ちょっとここに書いてみようかなと。いろんな方が分析をされてたりするようですが、*番煎じだっていいじゃないか〜!
注*頑張ったけど、見落としている伏線とかいっぱいありそう。
「おま、そこの伏線は気づいてこれは気づかなかったんかい」みたいなのが大量にw
あと、いたるところで過大解釈とか発想の飛躍が見受けられますのでご了承ください笑
M1: フリージア 〜prologue〜
オープニングのストリングスが演出するドラマチックさが、まさに映画のオープニングのよう。何かすごいことが始まる予感でゾクゾクする。そこから、一瞬音が小さくなって、曲のイントロが始まるところが最高。
「眠らない街TOKYO」ってあるけど、これ、アルバム全体の舞台も東京なのね。(よく見たらジャケットにも東京タワーが写ってた。ジャケ写まで伏線にしてる…)
まだここでは一曲しか聴いていないから、伏線はそこまでわからない…
M2: Ms Liberty
マジでこの曲好き!ジャズっぽくてお洒落で好き!
M1の「同じ服着てるお嬢さん方 夢が夢を蹴落として誇らしげなナンバーワン」で描かれる世の女性像と、こちらで「フェイスメイクにネイルで周りとレース」してるMs Liberty以外の女性たちが重なる。
M3:スマイルドロップ
歌詞カードをしっかり読んで初めて、これが別れの曲であることにようやく気付いた。
ドロップって、キャンディーの方だと思ってて…(汗)「笑顔キャンディー」みたいな(ひどい読解力)
喪失感とか、虚無感を、ここまでアップテンポな曲調で表現してるのが、なんか、ある意味ニヒルというか何というか。かっこいいなぁ。
「カラスウリ」をさ、「からすぶり」(空・素振り)に聞こえるように発音してないですか?だからってどういうものでもないんだけど(汗)意図的なんだろうか。
M4:Countdown
M2の「自分が自分でいれるスペース (略) 君に寄り添うフレーズ」とこの曲の「頭の中のスペースに詰め込む 中身のないフレーズ」が、スペース&フレーズつながりで重なる。スページ(Space)は、空間と言う意味だけど、M2では『(自分の)場所』、M4では『(別れによって)ポッカリと空いた空間』というニュアンスが感じられる。つまり別れた彼女=Ms Li bertyなの?どちらにせよ、主人公がやけになって、「せめて今日くらいは」とクラブでパリピポしてる現実逃避曲が、この曲ってことなのかな。
Hookの冒頭二行は、行終わりがskyでhighなのね。遊び心。
このパーティーチューンのアウトロにピアノが入ってくることで、雰囲気がガラリと変わるLUCEへの布石としてる。特に最後の和音はCount Down単体で聴くとちょっと不自然な和音だけど、それがS5の最初のピアノ和音と繋がってるという素晴らしさ。
M5: LUCE
ということで、クラブでひとしきり飲んで、酔った帰り道、なのかなぁ。主人公は一人静かに「光る街」=繁華街を歩く。まだきっとアルコールが抜けない中、主人公の意識は昨日の女性との別れから、さらに過去の学生時代の友人との別れに飛んだのかな。
まず、ストリングスの音色がM1を思い起こさせる。最初と最後のフリージアと、中盤のLUCEとAs a Sugarでストリングスを使うことで、統一感が出る気がする。
「明日の予定とか」という部分:自殺した『お前』には明日が来ないけど、今生きている主人公には「明日が来る」という対比が見える。
もうこの世にはいない友人の最後の言葉を「あんま聞いてやれなかった」ことを悔いている主人公だからこそ、フリージアではリスナーに「ねえ話をしよう」と呼びかけているんだなあ。(この話またあとでします)
「夢の中でまた会えたら 照れ笑い見せてよまた」は、スマイルドロップ(M3)の「夢の中でならまた君に会えるからさ毎晩」と重なる。このアルバムにおいて、夢とは別れた人間(前に付き合った女性でもでも死んだ人でも)や過去に会いに行ける場所なんだろうか。
M6:As a Sugar
ヒーロー戦隊もので言ったら、これはある意味主人公の能力覚醒ソングな気がする。辛い別れを乗り越え、「孤独」から逃れるのではなく(M4では現実逃避している)「現実に立ち向かう戦士」に変身する、のかな。
それにしてもこの、覚悟と変化と自信とフラストレーションが混ざった曲のタイトルがAs a Sugar で、フックが Sweet as a Sugar (砂糖のように甘い)なのはなんでなんだろう。ここはまだわからない。甘くない人生を「甘い」と言ってしまうのはそれだけ主人公が強くなったからなのか。
M7:F-3
覚醒した主人公の言葉の矛先は理不尽な社会に向かう。その痛烈な風刺が含まれたパンチラインの威力たるや… きっとズバッと切り込んでいく主人公の姿を、周りが「俺の知ってるあいつじゃない」と言っているんだろうな。
あと、直前のAs a Sugarのトラックがクレさん提供で、続くこの曲でキックの「見えるもの全部見さしてくれ」をサンプリングしてるのがアツいよね。
「裏表隠し押し付けるジョーカー」はCountdownの「切り札のジョーカーも 裏面にしてたらただのカード」に重なる。あとはもちろん、ここはSilly Gameでサンプリングされたっていう。とんでもないタイミングで… Oh Mr. Trump...DAMN...
M8:Young, Gifted and Yellow
ここの「君」はLUCEの「お前」だろうか。「そっちの景色」は、天国のことなんだろうか。普通に遠くに住んでいる友人だったら「君のいない時代」とは言わないよね。
バース1は音楽関連の歌詞が多くて、学生時代から音楽好きだった主人公のノスタルジーが感じられる。きっと日高少年も渋谷のタワレコでお小遣い使って色々買ってたりしたんだろうか…
M9:明日が来るまで
彼女がいた幸せな時に戻っている。でもまだSeaside Bound前だから、ここで語られる景色も過去の回想なんだろうか。「こんな幸せばかり続くとさ 壊れる時を思って胸が疼くのさ」は、その後の別れへの伏線。
M10: Seaside Bound
「聞かなくてもわかる涙の理由」と「今の君が一番綺麗に見える皮肉」は、スマイルドロップの「最後の涙は見間違いかい」「変に聞こえるだろうけど 一番綺麗に思たんだ」と重なってる。つまり、スマイルドロップの昨日=この曲で海に出かけた日(=彼女と一緒にいた最後の日)で、スマイルドロップの「君」=Seaside Boundの「君」かな?
さて、ここの「逆さまのサンド」から、時間が巻き戻されます。ここの時系列、未だに混乱してるんですけど、巻き戻されて、パラレルワールドでやり直し、なのか、逆再生で時系列を遡っていくのか、どっち?インタビュー読んでると後者っぽいんだけど…誰か教えてください(汗)(知ったかぶりはしない主義)
M11:アイリスライト
現状ではSKY-HI一番のヒットシングル、になるのかな?アルバムの一部として聞いたら、特に2番の歌詞の意味がより具体的に響くようになった曲。
「戦うことは悪か正義か」の疑問文は、As a Sugar〜F-3にかけて現実と「戦う」ことを選んだ主人公自身にも向けられる。
また、As a...で主人公の怒りの対象だった「誰かから学んだ過去は価値のない刀」や「野次の刃」は、この曲で「君の嫌いなあいつも 大切な誰かの未来図を 作るため泣きながらナイフを 振りかざして自分も傷を負ってるのかも」につながっている。時間を巻き戻してもう一度振り返ると、As a... で主人公が戦っていた相手は主人公と同じように苦しんでいたのかもしれない、という気づきがある。
「流す血の赤」ってとこが、フリージア(M1)の「ヒーローが来てる服はいつも赤」に重なってゾクゾクっと鳥肌が立った。ゴレンジャーとかでいつもレッドはセンターだけど、その赤は実は敵の血の色で染まっているのかもしれない… 戦って、敵を傷つけている時点で、ヒーローだって完全な正義とは言えないんだな。
M12:カミツレベルベット
アルバムを通して聴くと、この曲の多幸感がハンパない。幾重にも覆いかぶさって締め付けられていた悩みとかネガティブから、ぶわぁぁぁっと、解き放たれる感覚。生きている幸福と、感謝と、希望が沸き立って鳥肌が立つ感じ。とにかく、この曲に関しては、歌詞の一つ一つが名言で、力強くて、心に染みるから…分析を放棄します(え)
ジャンケンのくんだりとか、洒落た言葉遊びでもあるし、ライブパフォーマンスでのお楽しみパートでもあるし、いろいろと考えてるんだなぁって(当たり前だw)強いて言うなら、「涙色の昨日」は、スマイルドロップとかSeasideに出てきた最後の涙のことだったりするんだろうか。あとは、『昨日枯れた花があるから 明日咲く花に会える』だから、ジャケ写のドライフラワーなのかなぁ。
M13:フリージア〜Epilogue〜
さあ、最後です。今まで普遍的に出てきた「探す」という単語。主人公が何を探していたのかが、この曲で明らかになります。
最後の曲になって気づいたけど、このアルバムで「愛」という名詞がちゃんと(カタカナとかじゃなくて)出てくるのって、フリージアの二曲だけなんだなぁ。動詞でも、「愛し合いたい」って歌詞がカミツレベルベットでようやく出てくるくらい。とにかく前半部は特に意図的に「愛」って言葉を使っていない気がする。
それこそ、スマイルドロップの「落っことしてった気持ちは」なんて呼んだらいいのかといえば、きっとなくしてた『愛』のことなんだろうな。だからこその「愛のない時代」に愛を「探す」ために、私たちは生きている。
J−POPはよく、「愛」について歌いまくっているけど、本当に「愛」を意識してる人や「愛」が一体なんなのかを説明できる人ってそんなにいないんじゃないか。そしてカタルシスを通して「愛」を探していた主人公=SKY-HIが、ようやく出した「その答えは」…
『創始創愛』という平和と博愛を歌った曲も収録された次のアルバム「OLIVE」につながっている。
死と生という、正反対のテーマを語っているようで、
カタルシスとOLIVEは地続きで繋がっている。
と、そういうことなんですかい?
さぁ、ここからはもうちょっと大きな伏線(って言うか、単なるキーワードのピックアップだけど)をまとめていきますよ〜書き出していったら、結構あった。この、キーワード・キーコンセプトの繰り返しも、世界観を統一する上で大事なんだろうなぁ…
天気
M1
- 曇り空、天気予報では午後に雨
M3
- 曇り空にため息混ざり通り雨、その後「雨上がり」
M10:
- 海に溶けるsunrise 滲むオレンジ
ちなみに、Seaside のMVでは意図的に曇り空の場面が使われている(ちょっぴり青空気味でも編集で曇りに見えるようにしている)。アイリスライトのMVも曇り。んで、カミツレベルベットでようやく青空が広がる。ビジュアル的にも、カタルシスをより感じられるようになる演出。
フィクション
M1
- ヒーローが着てる服は赤
M5
- 映画ならばひどい作品 でもリアルはもう少したち悪い
M7
- 遠い国で無くなるいのち よりドラマで泣くほうが気持ちいい
M9
- まあこれもお決まりのワンシーン
- まだ観てない映画のネタばらし
M11
- どんなカメラを使ったってきっと 心の中までは合わないピント
つまり(現実>フィクション)。現実とフィクションの対比って、このアルバムに限らずSKY-HIのリリックによく出てくるテーマだと思うのね。(チョウスーパーフィークショーン♪)TRICKSTERのMVもそうだし。
これに↑つながるテーマとしてもう一つあるのが、
夢、ワンダーランド
M1
- ここは愛も買えるワンダーランド
M2
- 追いかけても捕まえられないメリーゴーランド
M3
- 遊びに行こうか今夜とか
M4
- 正解のルート通りにしっかり走るゴーカート
M7
- どこまで決められるレール(ゴーカートのレール?)
- 薄めの仮面でマスカレード
ワンダーランドとか、夢は、現実逃避や別れた人(=過去)に会える場所。テーマパークは幸せに溢れていても、フィクションの世界。虚構は虚構であって、それ以上じゃない。
ナナイロホリデーの「夢の中なんかより現実は喜びにあふれてる」にも通じるものがあると思う。
色
M1
- いつもヒーローが着てる服は赤
- 皮膚の色や目の色 眼鏡に映ったまま
M2
- 赤いルージュの口づけで
M8
- Young, Gifted and Yellow
M10
- 海に溶けるsunrise 滲むオレンジ
M11
- グレーの歩道
- 白黒黄色流す血の赤 混ぜるアイはまだ足りないかな
M12
- 青い夜風 赤はとまれ 黄色の光まとってお洒落 白の誉れも黒のおかげ 僕らいろいろな色に染まれる ほらね緑色の木陰 吸い込まれて消えるグレーの弱音
M12ではM11に引き続き、赤、青、黄色、白、黒、と、五大原色が出てくるんだけど、そこにさらに 「ほらね緑色の木陰 吸い込まれて消えるグレーの弱音」があるんですよ…. これってもしかして…もしかすると….
緑 + グレー = オリーブ色!????(発想の飛躍)
「OLIVE」への伏線(or 予言)だったりするわけ!?怖いよSKY-HIさん!
(まぁカタルシスが完成する頃にはオリーブの構想もできてたらしいけどさ。)(でもカミツレができたのは2015年だよ!?)(まさかの予言癖発動か)
花
M1、M13:フリージア(花言葉:あどけなさ、純潔、親愛の情)
http://sakata-tsushin.com/oyakudachi/lesson/flower/post_74.html
M3:カラスウリ(花言葉:よき便り、誠実、男ぎらい)
http://blog.goo.ne.jp/21434higejiisann2/e/5bc7ff335d01d4b664bfd772aa1c9ec9
M11:アイリス(花言葉:伝言、メッセージ、希望)
https://ja.best-wallpaper.net/beautiful-iris-flowers-in-summer_wallpapers.html
M12:カミツレ(花言葉:逆境に耐える、苦難の中の力)
http://www.nagano-tabi.net/modules/enjoy/enjoy_95011009.html
何回だって踏み潰されて生きよう→カミツレは何度踏み潰されても花を咲かせる生命力の強い花。苦難の中の力って、パワーワードだよね〜
(余談だけど、カミツレだけは花言葉を元々知ってた。なんでかというと、私の大好きな有川浩先生の「図書館戦争」シリーズの図書隊のシンボルがカミツレで、この花言葉が作品のテーマとしてよく出てくるから。政府によって言論が規制されたパラレルワールドの日本で、書籍と表現の自由を守るために図書館が武装するようになる話なんだけど、もしかしたら日高さんも読んだことあるのかなぁ。私有川さんのツイッターもフォローしてるんだけど、有川さんと日高さん、すごい馬が合いそう。SNSで臆さず発言する姿勢とかw)
「探す」こと
M1
- 鏡の中いくら探しても見つからなくて
M2:
- 君を捕まえに行く
- (及び2016ホールツアーのサブタイトル「Ms.Liberty を探して」)
M3
- 落っことした気持ちは一体なんて呼んだらいいんだ
- 落としものを探しにいこう
M8
- 無いもの探しがまだ終わらない
M10
- 何度だって許されるなら探しに行く
M13
- 実を言うとこの僕も正しさが何かなんて この街をいくら探したってわからなくて
- 愛、夢、優しさに正しさ 僕は君に君は僕にそれを探した
- ”愛の無い時代” いや見えないからこそ探して生きるのさ
このアルバム全体で、主人公はいろいろなものを「探して」いる。その過程で、もがき、苦しみ、渇望し、時には逃げ、それでも探し続けている。正解はない。答えも見つからない。でも、それを「探す」ことこそが生きる意味なんじゃないか… 唯一、「生きる意味とは」という問いについてSKY-HIが答えっぽいのを提示しているとすれば、ここの部分かなぁと思っている。
正しさ と 正解
M4
- ハナからいらない模範解答
- どんな人生が正解? I don’t give a damn
M7
- 人が使う正義はトランプ 裏表隠し押し付けるジョーカー
M10
- 君の間違いを正解っていう形にする
M11
- 哀しさが生んだ涙 追い打ちかける誰かの正しさ
- 戦うことは悪か正義か
M12
- 正解があれば苦労しないさ
M13
- 正義の名の下に誰かが報復
- 実を言うとこの僕も正しさが何かなんて この街をいくら探してもわからなくて
まず、一連のラインが、OLIVEのWalking on Waterでも「正しさは分からないが正解はわかる」の部分と重なった。
正しさとか正義とかは、誰が決められるものでもないし探したって見つからない(M13)。でも、自分にとっての「正解」は自分で決められる(M10やWoW)。そして、誰かの決めた「模範解答」に沿って、周りから浮かないように、みんなと同じように生きるのは、自分にとっての「正解」とは限らない。
ただ、自分にとっての正解(or自分なりの正しさ)を人に押し付けることは、誰かを傷つけることもある。(M7やM11)
というようなメッセージを受け取った気がする。
あと、一連のラインでもう一つ思い出したことがあって、これまた「図書館戦争」ネタなんだけど、
「正論は正しい、ただ正論を武器にするのは正しくない」
っていう私の好きな堂上教官(主人公)(映画版では岡田准一くんがやった)セリフがあって、それを思い出した…ホントにSKY-HI図書館戦争読んでんじゃね!?(超希望的観測)
目・瞼・「見る」こと
M1
- もしもこの瞼が開かなければ
M2
- 他人の目に両手塞がれて
- 軽快なステップとやわらかな目
- 開いた目の先に僕がいたいわけだ
M3
- いっそ目を醒まさないで
- 空が眩しくて・少し腫れた目に刺さった
M4
- どうせ誰も見たことがない 「誰かの目」
M6
- 目を閉じてイメージ
M7
- 見えるもの全部見させてくれ 聞ける音全部聞かせてくれ
(ここが「見る」関連のテーマの総まとめな感じがする)(多すぎるので他は割愛)
M10
- 細い腕を掴んでは 目を閉じる
M11
- 世界の裏側までは見えないけど
M13
- ”愛を感じたい” いつだってそいつは見えやしないから
SKY-HIは視野の広い人だとは思っていたし、基本物事を多角的に見る能力を持っている(あるいはたまにそれが難しかったとしても、その重要性を知っている)人だとは前から思っていた。だから、カタルシスがこんなにも「見る」ということを意識したアルバムだと気付いた時は、私の直感も結構当たってたかもしれないと嬉しくなった。
あと、M7はアルバムに普遍的にある「見る」というテーマの総まとめのような曲だと思う。とにかく、目や「見る」という言葉に関連するワードがたくさん出てくる。社会問題は、しっかり目を向けないと、見えなくなってしまう。挙げ句の果てに、その問題自体がもう存在してないかのように錯覚してしまう。「キョウボウザイ」も、SKY-HIは「なかったことにしたくなかった」から曲を発表したと公言している。社会問題がいつも「風化」と隣合わせであることへの危機感を、彼は前から感じていたのかと思う。
つまり、
「見る」=目を開ける=現実から目を背けない。
苦しくって不甲斐ない現実でも生きて行く。
「見ない・見ようとしない」=「目を閉じる」
=現実逃避=ある意味での「死」。
見る=生 見ない=死 という構図ができてる。
それにつき、M7の「目を閉じて 深く深呼吸」っていうのは面白いラインで、目を閉じる=ある意味での死 と、 呼吸=生 という反対のことが同時に起きている。ただ、前にも書いた通りM6を主人公の能力覚醒曲=変身=ある意味での生まれ変わり の曲だと解釈すると、生と死が共存したM7の最初のラインも生まれ変わりを象徴してるのかもしれない。
ってか、普通に「目を閉じて 深く深呼吸」すると、ちょっと気分転換になったり、集中力が高まったりするじゃん?そういう気分の延長が、生まれ変わりなのかもしれない(発想の飛躍)(アゲイン)
「話す」こと 「聞く」こと
M1
- ねえ話をしよう
M5
- 聞いてやれなかった
M9
- 気が済むませ話してよ
- 聞かせて聞かせて
M13
- さぁ 話をしよう
誰かが隣にいた幸せな時(M9)は、何か悩み事があったらその人に全部聞いてもらえた。でも一人で抱え込んで苦しんでいる人(M5)はそれを吐き出すことができないまま、死を選んでしまうのかもしれない。死を選びかけている人がその選択から踏みとどまるには、その思いに寄り添った話ができる人の存在が一番。そして、カタルシスというアルバムは、その役割を担っているのかもしれない。
フリージアでは、M1では話しかけるようにに「ねぇ」だったのが、M13の二回目のサビ前では「さぁ」と、もっと意志の強い呼びかけとなっているのも面白い。
余談だけど、一時帰国中聴くことができたWalking on Wavesで、Logicをビートジャックした0570-064-556って言う「自殺」をテーマにした曲が独占オンエアされて(これマジで良かったからまた聴けるようにしてほしい涙)(後記:聴けるようになった!)。
そもそもLogicのタイトルが、アメリカの自殺防止ホットラインの番号で、SKY-HI版は日本のホットラインの番号になっている。んで、ここでも「その前に少し時間をくれないかい」というラインが何回も繰り返されていた。このラインは多分「(君と話をする・君の話を聞く)時間をくれないかい」という意味だと思う。だからあの曲はカタルシスの続きのように感じた。
と、いうことで。
いやぁ、長いっ!14000字!
ここまで読んでくださった方(いるのか…)貴重なお時間をこんなのにさいていただきありがとうございました。自己満で、とりとめもなければ終着点もない(しかもかなり抜けの多い)考察文でしたが、楽しんでいただけていれば幸いです。
全体的に、考察をしてみて思ったこと:
SKY-HIのメッセージ性ってブレないなぁ。
アルバム単位の伏線とか、ラインの重なりだけじゃなくて、別のアルバムの曲を思い起こさせるようなことも多々あって。「なんかこれ聞いたことある!」みたいな。まぁサンプリングの一環とも言えますが、SKY-HIのリリックって、(基本)ブレないからより信じられるなぁと思いました。
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とにかく。
本当、手に入れられてよかった。
1年前のアルバムだし、自分でも今更感強いですけど…
まさかとは思うけど、もし買ってない方がいたら…
買おう。
できればCDで買おう。
歌詞カードが手元にあるとより言葉を噛み締められるし、何より一生かけて楽しめる作品だと思うから。スマホのストリーミングデータで聴いた気になるなんて勿体ないよ。
現場レポできる人ってマジすげえ1〜SixTONES単独に行ってきた話〜
私的夏休みが終わろうとしている。
ここんところSKY-HIの話題ばかりだったんで、そろそろSixTONESのEXシアター単独ライブの話を…
と思ってたんですが、
ほぼほぼ記憶がない。
いや、あるのはただただ楽しかった〜!笑った〜!かっこよかった〜!というキモチと、
美しき松村北斗の横顔の残像…
はぁ....
いや、断片的な景色は覚えているんですよ。どれも美しい景色で。
あと、MCのやり取りも、断片的に。
ただそれ以上に、
「SixTONESが目の前にいる!同じ空気を吸ってる!」
ということ自体への感動が大きすぎて、
ただただ6人のパワーとオーラに圧倒されて、
エンターテイメントとしてのクオリティの高さに感動して…
ここの、この部分の、これがよかった!
的な「レポ」が全く書けないw
ってうずうずしてたら、素晴らしいジャニオタブロガーさんたちの素晴らしいレポ・感想ブログがたくさん上がってきて、もうこれ自分書く意味ないじゃん!みたいな(笑)
まじで現場レポされている、つかできる方々には尊敬しかないです。きっと現場慣れされているのかもしれませんね。わたし的には「その時」をエンジョイする、というか、「彼らが目の前にいる」空気感で生存し続けるのに精一杯すぎて(もはやサバイバル)、メモとか、記憶とか、ほぼ残ってないです。
ということで、8月3日11時公演初、生、SixTONES in EXシアターでした。
なんか、超個人的なことだけ書きます。
まず朝
めっちゃハクハクしながら六本木に向かう。
とりあえず駅に着いたらオシャレした女性がみんなスト担に見えてきた。
黒いリクルートスーツでも「おっ!?」
黄色いサンダルで「おおっ!?」
ピンクのカーディガンで「おおおっ!」
青いシャツで「これは!」
赤いバックで「絶対この人は!」
緑の髪で「うん紛れもなく!」(順不同)
なんかとりあえず六本木じゅうのオンナはスト担に見えた。(文字で書くとすごい世界)
で、人の流れに乗りながら無事にシアター到着。あぁ〜ここが夢の国かぁ…先輩Jrオタさまの解説ブログに書いてあった通りの都会のオアシス屋上庭園。
灼熱地獄と聞いてヒヤヒヤしていたけど、今日は曇りでそんなに暑くなくてホッとした… けどハクハクしすぎて結局汗だくになる。
ハクハクした理由は、もちろんストンズに会えるからってのがあるんだけど、
なんとまあヤングでポップでスゥィートでオシャレで綺麗なお姉さま方の集会じゃこりゃ!
いや、そりゃ自分だって頑張って着飾ったさ!でもさ、この海外住み(しかもオシャレなヨーロッパの国とかじゃないから!)の芋of芋女の私の「オサレ」なんぞ、ザ東京っ子のスト担さんとは月とスッポンである。
「やべえぞスト担さん女子力高すぎる」
「なんかウェイウェイ言ってるだけとちゃうやん!」
到着早々敗北感を感じる芋女でしたw
それと大失敗がひとつ。
スタンディングだから荷物は本当に最 of 小 of 限にせねばと思い込み、ものすごいちっちゃいポシェットにもろもろを突っ込んで出かけたんだけど、意外とみなさん小さめ〜普通サイズのバッグ持ち込んでた!(入場後は床に置いてたwそのくらいのスペースは確保できるのね!?)
朝イチで行かないと全部埋まっちゃうと思い込んでいたコインロッカーも、あんまりみんな使ってなかったし。開演直前でも空いてたし!!!
なんだよ(笑)!
私なんぞいつもの財布すら入る余裕なかったからパスケースとぽち袋にお札だけ入れてきたんだぞ(ホントの話)(ダサすぎる)
こちとらペンラ買うのにぽち袋からお札出したんじゃ!売り場のお姉さんの失笑をなんとか隠そうとしてくれる優しさが逆に辛かったよ!
本当にダサすぎるw あの選択は本当にアホだったw
さて。
開場。
一糸乱れぬ動きで地下に向かう階段を下りていくスト担。なんかこう、みんなワチャワチャといくのかと思ったら結構厳かな雰囲気。そうなのだ。我々は今から神々に会いに行くのだ(違う)
そしてフロアへ。
「アァァ〜!!!ここテレビで見たことあるぅ〜!!!」
(おお懐かしきガムシャラよ)
というアホなミーハーテンションの中、立ち位置を確保します。
ビギナーズラックで当たった整理番号は、この芋of芋女にはもったいないような早番でありまして。
もうこんなこと一生に一度だとかみしめながら、MCでの北斗くん狙いで上手にスタンバイ。この選択はのちに大成功となります。
流れるオリ曲のインスト。高まるテンション。
そして入場するスノーマン。沸き立ちまくる会場。手を振ってくれる優しいスノ兄さんたち。ジャニーズを現実の世界で拝めないイノセントからの脱却はSixTONES じゃなくてSnow Manに奪われたぞオンドリャ。
そして。
ハジマッタ。
…
オワッタ。
いや本当に記憶がないんですよ!楽しすぎて!
気づいたらみなさん退出し始めている中、放心状態でステージ上を拝んでた。
かろうじて覚えていることといえば
- どえりゃー色っぽいOP
ねえ待って!マンションって、フレッシュなJrがたくさん出てきてめちゃビシッと揃ったフレッシュなダンスを見せるための建造物じゃなかったっけ!?
どえりゃー色っぽい男6人が、素敵なチェアーに座って鎖と戯れながらめちゃドヤ顔で出てきたんだけどあれは何!?マンションの超進化版なの!?フレッシュのフの字もないよ!
しかもなんか前にせり出してきた!
あと、上に三つ、下に三つある部屋の、上下真ん中の部屋に3人ずつ集まってから、舞台に降りてくるんですけど、その移動中に、部屋と部屋の間の柵(横棒)の下をシュッとくぐる北斗くんがかっこよかったのは覚えてます。
- この星のHIKARI
(飛んだね〜ずいぶんと端折ったよ。)
(その間も本当に凄かった。楽しかった。)
少クラのシルバー衣装を着てた時の北斗くんのガシガシダンスが好きで、楽しみにしてたんだけど、なんか6人とも流しながら踊ってて、ちょーっぴり残念だった。そうだよね。三回公演だもんねー。体力温存しないと(納得)なんかリラックスムードのこの星もある意味面白かった。森本氏のテンションがおかしな方向に行ってて、なんかピョンピョンしてたw
大サビの大合唱一緒にできたのは、本当に幸せな空間だった。
- さてMCタイム
「俺たちのライブは3部構成で、前半でしょ、で、MCコーナーがあって、後半。30分、30分、30分でお送りします」「ここまで歌ってきたのと同じ長さ喋るから俺らw」
まじそんな長いの!?
もはや君たちMCじゃなくてトークショーでしょそれ(笑)
いやはや面白すぎる
こぉち〜が一夜明けて定番ネタ化している。
高地がトレンド入りしなかった件
「あれはね〜FNSが強かった」
「FNSで大喜利しようぜ」
いろいろと上がる間、上手でずっと考えてる北斗、
そしてついに
北「フルチン なのだから 寒い」
っておい
目の前で真顔で下ネタを投下する北斗くんの横顔は、それでも美しかった。ニーチェも下ネタを言って楽しむこともあったんだろうか(何の話)
PONの話。岡田さんがコロンビアネタ続けてくれた話を嬉しそうにするジェッサン。
何かの流れで「北斗ヤンクミみたい」ってなってごくせんごっこに。下手に固まってオラオラしてる5人。北「お前ら〜青春は短いんだ〜あの太陽に向かって、走れぇ!」一人だけついていくジェシー。「優しさが出ちゃったなw」「しかも北斗、あれ夕日に向かって走れ、な」
そして私の目の前でひたすらビジュアルが美しい北斗くん。
横顔。
タンブラーふりふりしている腕の血管(おい)
そしてまさかの中身がみそ汁(笑)
- 黒ーンズからのじゃぴな
可愛すぎるっしょ。企画したの6人のうち誰だろう。あのふざけた被り物のデザインが決まった経緯も知りたい。とにかく可愛かった。ギャップやばい。私行った日はクロティンビーバーの日だったんだけどホント面白かった。デスノート持ってるきょもがきょもだったwなんかもうなんかもうwみんな愛おしい。
じゃぴなはね。「じゅり!じゅり!じゅりじゅりじゅりじゅり!」ができてんもう満足。この曲でクラップをちゃんとしたいがために、ペンラをグッズのヘアゴムで手首につないで、ぶら下げられるようにして、両手でしっかりとクラップできたのがすごい俺GJだった。あんまりやりすぎるとペンラぶらんぶらんしちゃって周りの方に迷惑かなぁと思ったけど(汗)まぁ、ほどほどに、気をつけながら。はい。(マナー違反だったらホントごめんなさい)
- 怒涛のカツンメドレー
最 of 高
DON’T U EVER STOP は、まだ全然ジャニオタのジャの字もなかった小学生の頃にえせヒップホップダンスレッスンみたいなのを地元でかじってまして、それの発表会で踊ったことのある思い出の曲で。カツンの中で一番好きかもしれない。
いつかストンズにやってほしいなぁと思ったけど。実現して嬉しかったです。映像とのシンクロもかっこよかった。
NEIROは…泣いた。今まで知らなかったけど、予習して行ったけど、歌詞がぴったりすぎて。
- 最後
アメージンもやばかった。羽落ちてきたときも興奮した。うわぁーってなった。おかあさんといっしょのエンディングで毎回スタジオに風船が落ちてくる時にうわぁーってなってる5歳児みたいな多幸感を味わえた(え)
ラストになったら、「あぁぁ終わってほしくない」と思うのかと思ったら、ショーの構成や流れが気持ちよすぎて、いい感じに満足感を味わえて、いい感じに多幸感たっぷりのSHOW & SHOWを聞いていたら「あ、もう直ぐ終わるな」というのがストンと実感できた。それこそ、最高のエンターテイメントだと思う。
ダブルアンコもトークコーナーになってて面白かった。
北斗の最後の言葉が「ありがとう」でも「またね」でもなく(それはもちろんその前に言ってたけど)「モラル守ってこうなぁ〜おい、かんぺしまえよカンペ」だった件 (爆)
全体論
今回のライブに参加できて実感したのは
- トーク力の高さ
(MC内での役割分担、いい意味でのラフさ、何より面白い。)
自己満トークではなく、オーディエンスの存在を常に忘れず、逆に客席とのキャッチボールも楽しんじゃう。ファン参加型の定番ネタが多いのが最高w ズドン以来味をしめたと思われるw 「こぉちぃ〜」「見せるからほらこっちに来いよ」
- セルフプロデュース力の高さ
自分のファンが何を求めているかを敏感に察知している(エゴサのおかげ!?)と思った。Jr歴の長さもそうだけど、色々な現場に見学に行って、勉強している成果が今回の演出に現れているんだろうとざっくりおもた。きっと予算も限られている中で、映像にナレーションに照明にセットにコントに羽に…たくさん考え抜いてくれたことがありがたいし、「この景色を忘れたくない!」っていうすごく美しい瞬間がたくさんあった。
- 歌声が好きだ
今回6人の歌声をじっくり聞くことができて、やっぱみんな歌上手いなぁと!さすが六つの音の原石。特に京ジェは突き抜けて上手いけど、4人の素直な歌い方も本当好き!最近SKY-HIブームで樹のラップが聞けるのも密かに楽しみにしてたけど、確かにジャニーズJrの中で言ったら一番うまいと思う。でももっと上手くなれると思う。「せいぜい頑張れNo.2」みたいに、ファンの間で合言葉になるようなパンチラインも作れるし、日に日に進化していて、これからが楽しみです。
最高だった!また6人に会いに行きたい!ずっと応援したい!
そして
彼らがまだちゃんと世に出てないなんて、ジャニーズ事務所どころか日本社会が大損失してっからね!!!