SKY-HI 香港ライブ備忘録2 ーそれはそれはとても輝いていた
音楽に、ダンスに、エンタメに、国境なんてない。
そう実感した最高の一夜。
2017年10月22日。
SKY-HIによるライブハウスツアー”ROUND A GROUND 2017”の香港公演。
前回のその1に続き…
vvvvvv6tones.hatenablog.com
忘備録その2、ライブ本編の記憶。
殴り書きです。長いです。
************
”What's up Hong Kong~!!!!”
待ち焦がれていたあの声が聞こえてきた。
SKY-HIの声って、金管楽器系だよね。
高らかなファンファーレみたいですっごい好き。
エネルギーとパンチが効いている感じ。
そして奥から出てきたSKY-HI。
いやぁ、ほとばしるエネルギー!!!
そして至近距離で見ると…オーラすごいっす。
もうテンションは最高潮。
やば!香港に!SKY-HIが!いる!!!
さて、一曲目…
”リインカーネーション”って天才だよね。
ショーの開幕を告げるのにこんなに良い曲ないし、フィナーレにも良い曲。
”今僕は君に会いに来たんだ”
自分が住んでいる土地に、好きなアーティストが来てくれる嬉しさ。
狭い会場で、近い距離で、音楽を手渡ししてくれる感覚。
RAGツアーのコンセプトは本当素晴らしいけど、
まさかそれを自分も経験させてもらえるとは思わなかった。
”君が 君が 僕を呼んだんだ”
WELIVE(生では見られなかったけど)の最後の曲とRAGの始まりの曲が一緒だから、
あぁ、本当に何度でも蘇って、ずっとそばにいてくれるんだなぁ、と、
あぁ、私はこの人を長い時間かけて応援していくんだろうなぁ、と、
予感というか実感というか…そういうものを感じた。
とにかく、ライブ始まったばっかなのに、
しょっぱなからめっちゃエモかった。笑
んでもって。そんなエモさから一転。
2曲目の”Purple Haze”から、3曲目”No Chill”。
パーポーヘィッ!パーポーヘイッ!
ウィガッ!ノッ!チル!エイ!
めちゃんこ楽しい。
我を忘れるとはこのこと。本能とはこのこと。
この前のロッキンとは真逆の方向性の選曲。
野外ライブの開放感も良かったけど、
ライブハウスで人の間をもみくちゃになりながら、
圧縮された爆音を聞いて飛び跳ねるのもすんごい楽しいことだな!
”クラブ?ライブハウス?けっ!パリピどもめ…”
…と僻んでいた半年前の自分にドロップキック。
楽しいオトナの階段を、SKY-HIにエスコートしてもらってる感じ。
…
…え?変な意味じゃないよっ!
ちょっくら語弊がありましたすみません。
とにかく!
SALU x SKY-HI作品 良き!
個人的にはもっと定期的に組んでほしい。
(豊洲のレポを読んでその思いは強くなる。)
さて、香港RAGに話を戻すとしよう。
SKY-HIは序盤からフルスロットル。
No Chillが始まる頃にはびっしょり汗をかいていた。
私のテンションも、フルスロットル。
もちろん、汗びっしょり。
4曲目の”Tyrant Island”から、”Walking on Water“, “As a Sugar”など、
名刺代わりの超絶高速ラップを含めた怒涛のヒップホップメドレー。
いわゆる”とことんラップする”コーナー。
そういえば、序盤でシングル曲を一切やらなかったのは意外だった。
てっきりポップ寄りの曲で華々しくライブを盛り上げるのだと思っていたから。
でもSKY-HIは、ヒップホップとポップを行き来するバランス感覚と、曲ごとのジャンルの振れ幅の大きさが魅力のアーティスト。ヒップホップはポップやロックを凌駕する勢いで切開的な人気を誇っているそうなので、SKY-HIはそれを前提に、まずはラッパーとしてのアイデンティティーを提示したのかもしれない。
そして言わずもがな、磨き上げられたラップのスキルは、
見事に会場のボルテージを
上げて、
上げて、
アゲアゲアゲ!!!(語彙力放棄)
同行した香港人のクラスメイト、Sちゃんが、高速ラップの場面で”オーマイガッ…”と言って圧倒された様子でSKY-HIを見つめていたのがめっちゃ印象的だった。
Sちゃん:”…オーマイガッ”…
私の心の声:”だよな…”(語彙力放棄)
高速ラップはSKY-HIの音楽のたった一部でしかない。
でも、あのマシンガンのような、
ジェットコースターのようなラップは、
今後も外せないものになりそうだなぁ。
世界レベルでも、結構すごい部類に入るんじゃない!?
そして中盤、”As a Sugar”のインスト部分で、ついに”Blue Flap Quartet”の四人、JUN, Money, TAK-YARD, Kensuke(敬称略)も登場。ここから、歌って踊ってラップする、エンターテイナーSKY-HIモード炸裂。
Blame It On Me、色気やばいっすね。
SKY-HI(30)だからこそできるオトナのかっこよさ。
十代ひよっこの私が憧れるかっこよさ。
めっちゃ息のあったキレキレのダンスと、
美しいフォーメーションの数々…
SKY-HI & BFQ。
この5人組、すこぶる格好良い。
音楽もそうだけど、やはりダンスは言葉の壁を軽々と越える。
海外公演に、4人の起用は必然だったんだなと思った。
そこから続けて、念願の生Stray Cats!「動く時計〜」から終わりまで。いや最高すぎるでしょ。ダンスブレイクもあるけど、音源と同じ音色でビートを打ち込んだ感じ。音の違いが新鮮だった。バンドアレンジも大好きだけど、音源のミニマルな感じもかっこいい。ミニマルがエロい
んでそこから怒涛のパーリーチューン!通称「クソラップしてクソ踊るメドレー」(ねえ言葉遣い悪いよ日高さんw)こと、Limo-COUNTDOWN-TOKYO SPOTLIGHT!楽しすぎる。まさに合法的なトビ方←
COUNTDOWNの”3、2、1ヘイ!”とか、みんなできてたし、めっちゃ盛り上がってた。Sちゃんはもちろん、うちの母もバブリーに踊りまくっていたうん十年前を思い出したのか(失礼)かなりノリノリで参加していて、娘としてはとても嬉しかったよ。
あ、武道館で「おいおまえら!…さいこぉ〜」って吐息交じりに言っててちょっとエロすぎてものすごい気分になったあそこ。アジアツアー仕様に「ハォ〜(=好)」って言ってた。可愛かった。エロくなくて逆に安心した
ってかトースポの振り付けが好きすぎてだなぁ!(支離滅裂)(もはやレポではない)
この動画見すぎて手の振り付けとか覚えちゃったんだけど、
一緒に踊ってたら多分けんすけさんと目があった…
煽るような表情してたから一生懸命ウェイウェイしました(は)
例の部分は、”ICCより高くぶっ飛びたい”。
World's highest hotel: Hong Kong's Ritz-Carlton opens its doors | Daily Mail Online
左手の高いビルがICC。
ここの部分でご当地ネタできるの面白いね。
んでここから新曲祭り。
Bitter Dream。音源よりサビのところのガナリ度合いがすごくて、めっちゃ温度高めだった。色気、アゲイン。
ここから曲順の記憶が曖昧になるんだけど、多分そのままLogicのビートジャック、0570-064-556をやったんだよな確か。
前の曲では「甘い夢に興味ない」挑戦者としてのSKY-HI。
この曲では、弱さや苛立ちや苦しみを認めてくれる人間らしいSKY-HI。
それはまるで人間の二面性を見ているようで…
強がってても、「消えてしまいたい」と思うこともあるよなぁって…
香港でも、学生の自殺は社会問題になってる。
つい最近うちの学校の系列校でも一人…
だから、これをやることはすごく意味があるなぁと思った。
唯一心残りは、観客の半分くらいにしかリリックの意味が伝わってないこと…
もちろん、言語を超えて大まかな感情表現は伝わる部分もあると思うけど、
一つ一つの言葉の、細かいニュアンスまで噛み締められる曲だから。もったいない。
それに、会場の反応を見ていると、原曲を聞いたことがある人もそんなにいなかったんじゃないかなぁ。
次は…字幕とか、検討されないかしら。
で、中盤の山場、Marbleですよ。
まぁ、ライブ全体が山場なんだけども!
これが、ものすごく、神々しかったというか。
歌は、全身で歌うものなんだなぁと思った。
だから私も全力で聞いた。
開演前までにわかに心配された”Marbleはどうノりこなせばいいのか”問題は何処へやら。全身が耳となり、目となり、聞いて、見た曲だった。
”それはそれはとても輝いていた”
この場面の残像が今もキラキラと私の脳内に残っているくらい、美しかった。
そこから、キーボードが出てきて…
この次が、LUCEとクロノグラフだったっけ?
フリースタイルセッションが先だっけ?
ちょっと記憶があやふや(Marbleの余韻が)(あわわ)
LUCEは、いつだって魂の絶唱。
むしろかなりパーソナルな歌だから、海外ではやらないかと思ってた。
それでも、SKY-HIはこの歌を背負ってやってきた。
それくらい、大事な曲なのだと改めて実感。
その前のMCで、
次の曲で自分の友人の死について歌うこと、
今は音楽を通じてたくさんの人に出会えてとっても幸せなこと、
それを、ちゃんと語ってくれたから、
きっとLUCEは香港の人たちにも届いたと思いたい。
クロノグラフでは、ズーンと重くなった心にピアノの音色が優しく染み渡る。
ここら辺の緩急がすごい。
フリースタイルセッションは、オープニングアクトのJUDEさんと。
細かくは覚えていないんだけど、キーボードで即興で打ち込んだドラム音の上から、
JUDEさんがアコギでシンプルめなマイナーコードを弾いてた(音楽初心者)。
んでJUDEパートで
「スカイハイスカイハイスカイハイスカイハ〜イ」とかムーディーに歌い出してw
(ちょうど、Shape of Youのオーアイオーアイに似たメロディーだった)
しかも途中から「一緒に歌いましょう!」みたいに言うもんだから、
観客も「スカイハイスカイハイスカイハイスカイハ〜イ」とムーディーに歌うというw
なんか面白い空間だった←
そこから、Over The Moon.
前半キーボードで、後半から立ち上がって歌う。
ミュージカル好きの母が一番気に入ったと言っていた場面。
「ララーラー」って一緒に歌えたの幸せだった。
あそこはすごい、会場じゅうが幸せな空気で満ちてた。
さぁ、後半戦。
”センテンス”のお時間です。
今回は海外向けの新バージョン。
SKY-HIの前に、「燃えよドラゴン」のイントロと共にBFQ扮するマフィアが登場、カンフーの動きを取り入れたコミカルな乱闘を繰り広げる、という構成。乱闘の効果音とか、銃撃戦からブレイクダンスにもつれ込む流れとか(笑)、WELIVEと同じ音が使われている部分もあって…「おっ!」と思った。上海公演では無かったみたいだから、台湾公演の前に大急ぎで作ったのかなぁ。
もちろん、突貫工事でもクオリティはさすがで、香港の観客は大盛り上がり。今までのセンテンスよりも”言葉”が減って、”音と動き”で笑いをとる、シンプルながら最高に可愛くて面白い場面となっていました。
んでもってジャーックザリッパー!
これも好きすぎてだなぁ!ワチャワチャ度合いが!
どうせならグラスでも持参して一緒に乾杯したかったよ。
エアーでやったけど。
あとあの遊園地みたいな音色もツボ。
SKY-HIのライブはホントにいろんな音が鳴るなぁ。
あっという間にクライマックス。
テンションをググッとあげる”Gemstone”,
コール&レスポンスが楽しい”Double Down”。
ダボダンは、SKY-HI直々のレクチャーで、みんな掛け声を瞬時にをマスター。教えるの上手いなぁ。日本からきたファンも、香港人も、誰でも彼でも、会場じゅうが一体となって、叫び、歌い、踊るのは本当に楽しかった。
DJ Jrさんが、会場の”Hey”という掛け声に合わせて一瞬トラックの音量を下げ、また瞬時に元に戻してくれたのもうれしかった。神業。私はあまりHIP HOPのライブに参加した経験がないけど、これはよくあることなのかな?しっかりSKY-HIの耳に私たちの声が届くようにしてくれた心遣いに、感動した。
そうそう、今回はフルバンドじゃないから、DJ Jr.さんの存在感を特に感じました。Jrさん、かっこいいです!いつ手をあげるのか、いつクラップするのか…音楽の”ノリ方”を、SKY-HIとJrさんに教えてもらった気がする。
特に海外公演では、SKY-HIのライブに初めて来た人も多かったはず。
ライブ慣れしていない一見さんを置いてけぼりにしないSKY-HIのライブ。
その中で、やっぱJrさんの力は大きいなぁって。
さて、いよいよフィナーレ。前のブログでも書いたけど、”ナナイロホリデー”では、間奏部分ギリギリを使って、英語と日本語のアツい挨拶が。
「香港と日本、どれだけ遠いか、近いか、そんなのはどうでもいい。」
「音楽を仕事にして生きている以上、君たちのことはいつも近くに感じている。」
SKY-HIの特技、対大勢でも、一対一でメッセージを届ける言葉の魔法。
端っこにいたけど、私に、ちゃんと語りかけてもらえる感覚があった。
そして。
音楽がいつだって国境を越える力を持っていることを、改めて宣言してくれた。
それは間奏の直後の歌詞”必ずまた戻ってくるから It’s alright. ”に続く。
これからも、世界をフィールドに音楽を届けてくれるのだと確信した。
最後の曲、”スマイルドロップ”では、例のサプライズを敢行。
会場じゅうが一斉に掲げたのは、SKY-HIのファン”FLYERS”のテーマカラー(赤、紺、白のトリコロール)をあしらったA4のメッセージカード。そして「RAG26 SKY-HI 1022, HONG KONG, 来てくれてありがとう」の文字。
SKY-HIもJrさんもBFQのみなさんも驚いた様子。
SKY-HIも笑顔で”Wow~ Thank you~”と言っていた、と思う。(記憶よ)
何人かの目元がうるうると光っていたように見えたのは、気のせいだったかな…
とにかく、会場じゅうが一つになり、言葉にしがたい充実感と多幸感に満たされたひとときだった。
あっという間に2時間強。最初から最後までアツいライブだった。
************
ほぼ内容0の、とりとめのない文章になってしまった。
この7800字は2文字でまとめることができます。
すなわち、
最高
以上です。
終演後にSちゃんに聞いた感想が嬉しかったので、
忘備録その3ではそのことをサクッとご報告しようかなぁと思います。
(いつになることやら)汗