SKY-HIの新アルバム「ベストカタリスト」をミスってはいけない5つの理由
例の体験記がまだ終わっていないのですが…
いろいろな界隈がいろいろと忙しい!
そうこう言っているうちに…
ベストカタリスト
3月21日!
発売しました!
(過去形)
ベストカタリスト -Collaboration Best Album-(Blu-ray Disc)(スマプラ対応)
- アーティスト: SKY-HI
- 出版社/メーカー: avex trax
- 発売日: 2018/03/21
- メディア: CD
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SKY-HIの勢いが止まらない。
いやまじで目が離せない。
うれしい悲鳴。
メジャーデビュー以前から、SKY-HIは様々なラッパーやミュージシャンの作品に客演してきたわけですが…「ベストカタリスト」は、そんな過去のコラボレーション作品がまとまったベストアルバムとなってます。
…
「あ、なんだ既存曲まとめただけのベストアルバムか…」
…
そう思ったそこのあなた!
朗報です!
なんと新たに、THE SUPER FLYERS(SKY-HIのバンドメンバー)や、ぼくのりりっくのぼうよみ、尾崎裕哉くん他、豪華アーティストと製作した新曲を3曲収録!!!
さらにDVD版にはファンに「伝説」と言わせたものすごいライブの映像(語彙力)もつけちゃったという…
超大盤振る舞いなコラボベストアルバムなのです!。
注)これはテンションが上がっている、いちファンによるステマ記事、に見せかけた書きなぐりです。しかも、下書きを書いている現在まだCDはワタクシの手元にありません(おい)。(小生、海外住みなもので…週末までお預けなのです。)
でも…書きたい!という衝動と熱量に任せて書きます。「音楽」の奥深さに気づいてから半年くらいしか経ってないにわかですが…すみません。
1:収録曲の幅がすごい
とりあえず、ちょっと収録曲を見てくださいよ。
01. SKY-HI / One Night Boogie feat. THE SUPER FLYERS
02. SKY-HI / 何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ
03. SKY-HI / ハリアッ! -Fast Fly Ver.- feat. 尾崎裕哉 & KERENMI
04. MIYAVI vs SKY-HI / Gemstone
05. SKY-HI×SALU / RAPSTA
06. tofubeats / Fresh Salad feat. SKY-HI
07. SKY-HI / Walking on Water Remix feat. Lick-G & RAU DEF
08. KEN THE 390 / Turn Up feat. T-PABLOW,SKY-HI
09. DJ 松永 / 知らなくていい feat. SKY-HI
10. SONPUB / Jack The Ripper feat. SKY-HI
11. KEITA / Slide 'n' Step -Extended Mix-feat. SKY-HI
12. SPICY CHOCOLATE / Last Forever feat. 加藤ミリヤ& SKY-HI
13. BRIGHT / BAD GIRL!! feat. SKY-HI
14. FIRE HORNS / VERY BERRY FEAT. SKY-HI
15. Czecho No Republic × SKY-HI / タイムトラベリング
16. DJ SAAT / “TRIBE” feat. SKY-HI, SIMON, Staxx T, JP THE WAVY & DABO
17. 小室哲哉 / Every feat. SKY-HI & K-C-O
18. DJ Deckstream / Far East Movement feat. RINO LATINA II & SKY-HI
19. サイプレス上野とロベルト吉野 / メリゴ feat. SKY-HI
ベストカタリスト -Collaboration Best Album-【初回生産限定盤】【mu-moショップ限定盤】(CD+Blu-ray+スマプラ)|mu-moショップ
ヒップホップも、Jポップも、ファンクも、ダンスミュージックも…超爽やかな曲から、ゴリゴリヒップホップ、はたまた色気たっぷりなナンバーも。
守備範囲広すぎてやばい
メジャーデビュー前の若手時代から、
フットワークの軽さ、
仕事の早さ、
人脈の広さ
には定評があったらしいSKY-HI。
(あと睡眠時間の短さも)
だからこそ実現したこのラインナップ。
さらに…SKY-HIのツイート曰く、収録曲のセレクションは「小室さん、Deckstream、BRIGHTともう二度と作品が出ない人達とのコラボ、直近の作品、と選んでいっ」たそう。*1この部分、胸がギューンとしめつけられる感じもするけれど…だからこそ過去の楽曲に改めて光をあてるこの企画の良さを感じます。
そりゃね、9割方の曲はストリーミングで聴けますよ。
だから私も収録曲の内容を知っているわけで。
でも、
一枚の円盤から、
この曲順で聴く。
この要素への価値があると思うのです。SKY-HIの、日本の音楽界の歴史が垣間見えるラインナップです。
2:特典DVDがバリアツい
2017年12月12日に豊洲pitで行われたライブハウスツアーファイナルの様子が収録されているのですがね。
www.youtube.com
このトレーラーだけでもめちゃくちゃあついでしょ!
錚々たるラッパー勢(SALU, JP THE WAVY, RAU DEF, KEN THE 390 ,TARO SOUL , T-Pablow , サイプレス上野)がゲスト出演。もはやヒップホップフェスだよねラインナップが。さらに当日はSKY-HIの誕生日というのも加わった、伝説のライブです。
SKY-HIをきっかけにヒップホップに興味を持った私みたいなリスナーには最高の映像だと思う。それにこの映像自体、HIPHOPの世界への入り口になれそうな気がする。
「君はヒップホップを聞かない」的な、彼女に自分の趣味をわかってもらえないヘッズの方におすすめしたいマジで。(暴言)
あと…
私みたいなにわかが言うのもなんですが…「avex」が「このメンツのこのライブ」を円盤化するってすごいことな気が…SKY-HI歴史動かしてない?
3:「One Night Boogie」のここがすごい
さぁここからは新曲についてとことん語りストしますよ!
SKY-HIのマイケルジャクソンやジェームスブラウンに対するリスペクトを感じることが出来るFunkyでSexyな唄 & RAPと自身のバンドTHE SUPER FLYERSのゴージャスかつパワフルな演奏が融合した、SKY-HIの新たな進化を感じることが出来る新境地ともいえるFUNK TUNE。
- マイケルものまねとリスペクトがすごい
I think you wanna rock!!!の部分。最初サンプリングだと思ってたんだけど日高さんの声だと知りひっくり返った。
元ネタはこれだそうです。↓
(0:20〜)
www.youtube.com
- 歌唱スキルアップが半端ない
「聴いて聴いてボクこんなに高い音もかっこよく出せるんだお」と言わんばかりに、高音続きのこの曲を歌うSKY-HIの気持ち良さそうな声よ。なんだよあのファルセット!あんな声出るようになるなんて聞いてないよ!去年の初夏にファンになってからまだ日は浅いけど、そんな私でもわかる凄まじいスキルアップぶり。すげえ。
- SFの演奏と相乗効果
一人一人、一つ一つの楽器に見せ場と役割があって、どれも無駄にされてない。この曲の構成を作り上げられるSKY-HIも、彼の脳内のイメージをしっかり形にするSUPER FLYERSの演奏もすごい。ライブそのままの迫力。踊るなと言われた方が無理。豊洲でのライブをつなぎ合わせたMVもなかなかです。
- サビ後半のホーンズセクションのハーモニーがマジでツボ
あの和音本当に好きなんですけど!あの、ジャズとかで聴きそうな和音じゃないですかあれ(違ったらすみません)。初めて聞いたとき、あそこで「ズッキューン」ってなった。忘れられない。
4:「何様」のここがすごい
この曲ですよ…
これね…
やばいやばいやばいやばいやばいこれはまじで日本のヒップホップのマイルストーンじゃないか。ってにわかによる何様発言だけど(笑) 何様 by SKY-HIhttps://t.co/hZGcy4sF7j
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2018年3月15日
↑が私の第一印象なわけですが…
とりあえず聴いてみてください。
インパクト強いでしょ!MV意味深すぎて5回くらい見たくなるでしょ!
私は20回は軽く見たけどな!←
SKY-HIがトラックプロデュースを手掛け、アレンジとMIXを橘慶太(w-inds.)が行った不穏な空気を醸し出すDOPEなトラックと、同調圧力による社会的排除が散見される世の風潮に疑問を投げかけるLyricをスキルフルに高速でスピットするSKY-HIのRAPと、人の意思を超越した存在の言葉としてぼくのりりっくのぼうよみが創りあげた造語によるサビが一体化した問題作。
- ラップがすごい
ラップがすごいって…ざっくりしすぎなんですけども…フローもリリックの内容もめちゃくちゃにかっこいいと思うのです。前半は三連符を多く使ったUSマナーを踏襲したフロー(…だそうです)で、後半からはおなじみの怒涛の高速ラップ。
で、リリックの内容ね。
これに関してはね…
今度じっくり語りたい。
(説明放棄)
いや、だってさ!
これだけで一万字行きそうなんだもん!
スタンスに共感するところ、気づきをくれるところがいっぱいある。ダブルミーニング、言葉遊び、韻、の面白さもふんだんある。さらに社会風刺的な部分もガツンとくる。とにかく、頭と心に訴えかける言葉たちだから、じっくり聴いてほしい。ファストラップなんだけど聞き取りやすいのはSKY-HIのスキルがあってこそなので。
それでもやっぱ、CDが手元に届いたらじっくりと歌詞を読みたいなぁ。
- ぼくりりの使い方がすごい
「声」の使い方で言ったらぼくりりくんの贅沢な使い方も最高…プライベートでは日高さんの弟感満載だから、ワチャワチャした曲になるかと思ったら大間違い。アーティストとしてのぼくりりの浮世離れ感と、達観している感じ…「神の声」役にここまでふさわしい歌い手、「声」って他にいないかも。
— かおり (@kaoru_flyersHK) March 16, 2018
シンガーとしてフィーチャリングしているぼくりりくん。サビを担当しているのですが…ここの中毒性がやばい。ぼくりり!って感じ()。
しかも、歌詞が日本語じゃない。
ぼくりりくんの造語なんですよ。
さらにね、もっと天才的なのが。
この造語を解読するためのヒントが、
CDのブックレットについてくるという!!!
なにその天才的な販促キャンペーン!
CDが売れないこんな時代に、こんなに鮮やかで音楽に忠実なマーケティング戦略ってありました?「会いに行きたい」みたいなミーハー心ではなく、「もっと知りたい」「もっと深く楽しみたい」とゆーリスナーの知的好奇心を煽るやつ。
(他のアーティストさんの例をあまり知らないのですが、もし他に天才的なケーススタディーがあったらぜひ教えてください。)
- MVがどこまでも深読みできてすごい
#ベスト深読みスト というタグを勝手に作りまして…
SKY-HI(用務員)が掃除している=ゴミ排除=排他的社会の象徴
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2018年3月16日
GANTZ玉みたいな黒い球体→はみ出しものの男子学生が覚醒する宗教的世界のシンボル
ラスト、SKY-HIが黒い球体を運んでいる→掃除されたゴミが集められて、黒い球体が生まれた#ベストカタリスト#ベスト深読みストhttps://t.co/iahWOXxkE3
つまり、用務員さん(SKY-HI)は、ゴミを掃除=はみ出しものを排除している…ように見えて、実ははみ出しものの魂を救って、力を与えていたのでは…!?#ベストカタリスト #ベスト深読みスト
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2018年3月16日
いろいろと勝手に深読みしちゃいました。
だって意味深なものが登場しまくるんだもん!
どうしてガンツ玉が出てくるの?
どうしてもが先生は化学の先生なの?
もが先生と抱き合っている謎の男教師は誰?
SKY-HI演じる用務員さん(清掃員?)は何者?
鯉のぼりにはなんの意味があるの?
どうして眼帯をしているの?
迷路は?QRコードなの?
謎の文字の意味は?
答えが出ているものもあるし、
出てないものもある。
答えがそもそもないものもある。
とにかく知的好奇心が刺激されまくりました。タグ使ってお付き合いいただいた深読み仲間さん、ありがとうございます。
- 音が好みすぎる
いろんな音がする。すんごいかっこいい。良い音質で聴いてほしいからイヤホン推奨だしSpotifyプレミアム推奨だしぶっちゃけ円盤から聴いてほしいっす…ポップばっかり聴いていた半年前の自分が聴いたらカルチャーショックで三日間くらい寝込みそう(表現おい)。
で、配信当日にSKY-HIがこんなコト言うわけですよ。
#ベストカタリスト 配信限定EPリリースしました!
— SKY-HI(AAA日高光啓) (@SkyHidaka) March 15, 2018
「何様 feat. ぼくのりりっくのぼうよみ」
は自作トラックですー。エンジニアが凄腕でパッド系とか挿れたり差し替えたりしてくれたのでのびのび作れました。
「ハリアッ! feat. 尾崎裕哉」
はKERENMIトラック!新進気鋭!https://t.co/gSvQrBp9KI
凄腕のエンジニアさん、一体誰なんだと思うじゃないですか。
- 凄腕エンジニアの正体がすごい
びっくらこいた。
待って待って待って
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2018年3月16日
"何様"とゆー楽曲はつまり…「SKY-HI X ぼくりり X 橘慶太(w-inds) X 最上もが」…ってことっすか…なにその天才と天才と天才と天才の祭典。#ベストカタリスト#SKY_HI pic.twitter.com/MfaAKBPiXk
橘慶太(w-inds.)がMIX & ARRANGE (≈エンジニア)として参加するという超異次元の世界。
とにかくこのコラボの素晴らしさと、これが実現している凄さに気づき始めました。w-inds.のボーカルをエンジニアに、という…それをオファーするSKY-HIも、オファーを受けるKeitaさんもすごい。音楽への、友人への…「純粋な愛」って、商業的音楽界のややこしいあれこれを超越できるんだなぁ…と。
— かおり (@kaoru_flyersHK) 2018年3月16日
さらにこの2人、そしてぼくりりくんも事務所が違うそうで…実現までにかかった政治力がすごいんだなあと、気付かされました。
で、
これは、次のハリアッにも、
このアルバム全体にも言えるコトなんだけど…
改めてSKY-HIって人の使い方がうまいなぁと。
あ、「使い方」っていうと語弊が生まれちゃうかもしれないなぁ…決して「こき使う」みたいな意味じゃなくて、自分の作品において、自分の才能と他の才能が相乗効果を生むように、適材適所にマッチングしていく、プロデューサーとしての才能がすごいなぁと思います。余談ですが、SKY-HIがメジャーデビュー前に立ち上げたBULLMOOSEっていうレーベルがありまして。これをまだ残しているっていうのが、10年後くらいに生かされてくるかもしれないなぁと勝手にワクワクしてます。
5:「ハリアッ」のここがすごい
ポジティヴなメッセージが詰め込まれた軽快なSKY-HIのRAPと、尾崎裕哉の爽やかな唄声がトラックメーカーKERENMIによる疾走感溢れるドラムンベーストラックと融合したPOP TUNE。
短い青春を生き急ぐように、ひとりの少年が自転車で坂道を上って下っていく…とゆー情景を思い浮かべる曲です。尾崎くんの声は澄み切った青空と追い風の歌声。SKY-HIのラップは、「少年」の横を一緒に走ってくれるイメージだなぁ。
- 尾崎裕哉君の声が本当に素晴らしい
あの声を聴いた瞬間、脳内に澄み切った青空が広がる。なんなのあの浄化作用!?尾崎くんと尾崎くんのハーモニーも美しすぎる。やはり歌声の適材適所感がすごい。SKY-HIも尾崎くんもすごい。
- こちらのトラックも気持ちいい
KERENMIさんという新進気鋭のトラックメーカーさんだそうです。キーボードの優雅な感じがすごい好きです。ただ急かして飛ばしていくだけではない奥行きを作っている気がします。ここの和音も好きすぎます。
この夏休み、コード理論をかじりたいなぁ…ぜひこの曲のコードの秘密を知りたい…
- 何様からの流れが気持ち良い
ともすると、「何様」の社会への苛立ちと「ハリアッ」のポジティブなイメージって、矛盾してしまう可能性だってあると思うんです。でも、そうじゃなくて、「何様」を前提として、その暗闇から「Wake up!」と目覚めさせてくれて、続く過去のコラボ曲につなげてくれるのが「ハリアッ」に託された役割の一つな気がします。
パーカッション+フック(って言うんでしたっけあーいうの)で構成されたイントロで、「何様」の世界から「ハリアッ」へと架け橋を渡るイメージを感じました。
最初のSKY-HIバースで、「一瞬先は真っ暗闇な世界」のとこだけ歌い方とミックス変えてると思うのだけど…あのエコーがかった、ハスキーでメロディアスな感じが、一瞬だけ「何様」の雰囲気を彷彿とさせる気がするんですね。「何様」で表現された息苦しい世の中、は、あるけれども、前向きに走り続けようよと。
- 色んなSKY-HIを感じられる
こんなチャラいSKY-HIの声を聴いたの久しぶりなんじゃ…昔のSKY-HIのスタイルを彷彿とさせる瞬間があると言っている先輩FLYERSさんがいて、あ、それ確かに〜!と。これもやはり、今のSKY-HIの声から、その後にくる過去コラボ曲への架け橋でもあるのかなぁ。個人的なイメージだけど。
個人的には「たまにOh アップアップ」の息が混ざった発声と、「もう限界?っておいふざけんな」っていうとこの「ふざけんな」に一瞬しゃべり口調が入るところがめっちゃ好きです。声色を鮮やかに変えていくスキル、本当すごい。あと「時にSlow Down〜」でテンポ落としてから、徐々にあげていってハキハキした高速ラップまで持っていくまでの、緩急も気持ちいいです。
要は、好きです。
めっちゃ好きですこの曲。
…
ってなわけで。
新曲三曲。
SKY-HIの
過去、
現在、
未来を
感じさせる曲たち。
本当に大好きです。
…正直この新曲3つで元取れるのに、選りすぐりの客演曲と伝説のライブ映像まで付いてくるとか
実質タダじゃん←
「ベストカタリスト」
発売しました!
(過去形)
パフパフ!
SKY-HIも言っていたけど、とりあえず騙されたと思って聴いてください。とりあえず新曲はSpotifyとかiTunesでも聴けます。過去のコラボ曲は、SKY-HIサイドからは円盤発売のみなので、ぜひ。そりゃ個別にはストリーミング配信されているものも多いけど。さっきも言ったようにこの企画自体に意義があるかなぁと思います。あと、一緒にぼくりりの造語を解読しましょう!(SNS上ではネタバレ厳禁なのでよろしくです。)